ベラルーシ大統領選、現職勝利への大規模抗議で市民1人死亡
ロイター / 2020年8月11日 8時47分
8月10日、旧ソ連のベラルーシで、独裁体制を敷くルカシェンコ大統領の6選に抗議する反政権デモが行われ、警官隊と市民が衝突し、少なくとも1人が死亡した。写真はミンスクで抗議デモ参加者を拘束する当局者(2020年 ロイター/Vasily Fedosenko)
[ミンスク 10日 ロイター] - 旧ソ連のベラルーシで10日、独裁体制を敷くルカシェンコ大統領の6選に抗議する反政権デモが行われ、警官隊と市民が衝突し、少なくとも1人が死亡した。
首都ミンスクでの抗議活動は、大統領選の投票があった9日に続き2日目。抗議活動の参加者は、ミンスク市内の様々な場所にバリケードを築いた。一方、警官隊は催涙ガスやスタングレネードを使い、数千人の強制排除に乗り出した。
政府発表によると、男性1人が死亡した。警官隊に投げようとしていた爆発物のようなものが手の中で爆発したという。地元メディアによると、抗議活動は他の都市でも起きている。
10日の中央選挙管理委員会の発表によると、現職のルカシェンコ氏が80%を得票して6選を決めた。これに対し、反政権側は投票に不正があったとして選挙結果の受け入れを拒否している。
元英語教師で数週間前に主要な対抗馬に浮上したスベトラーナ・チハノフスカヤ氏は、自分が勝者だとし、投票結果が不正に操作されたと主張している。
ポンペオ米国務長官は10日、ベラルーシの大統領選に関し「自由でも公平でもない」と指摘し、「デモ参加者への暴力や反政権派の拘束」を強く非難した。
海外の選挙監視団は1995年以来、ベラルーシの選挙が自由で公正であるとは認めておらず、今回も選挙前にルカシェンコ氏の対抗馬が拘束されたり、大統領に反対の声を上げた人物への捜査が行われるなどした。
ドイツは欧州連合(EU)に対し、ベラルーシへの制裁について協議を呼び掛けた。
今回の大統領選はロシアも注視。ベラルーシはロシアから西側諸国への原油輸出の中継地であるほか、北大西洋条約機構(NATO)諸国との緩衝国とされてきた。プーチン大統領はルカシェンコ氏に再選の祝電を送り、関係深化を呼び掛けた。
ルカシェンコ氏は1994年から大統領の座にあるが、経済政策や人権問題、新型コロナウイルスへの対応で市民から批判の声が上がっていた。
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