中国企業は上場先を選べるが、法を尊重すべき=証監会主席
ロイター / 2021年6月10日 18時33分
[上海 10日 ロイター] - 中国証券監督管理委員会(証監会)の易会満主席は10日、中国企業は上場先を自由に選択できるが、現地の法律と規制に従わなければならないと強調した。
また、各国の監督当局が協力を強化すべきと指摘した。
上海での金融フォーラムで「海外上場を希望する企業があれば、すでに海外で上場していて国内上場を望む企業もある。これは自然な現象で、われわれは総じてどちらも支援している」と述べた。
その上で、「どこに上場しても、法と投資家を尊重しなければならない」と強調した。
米上場の中国企業の間では、香港でのセカンダリー上場の動きが加速している。米規制当局が、3年以内に米国の監査要件を満たさなければ米国の取引所から排除する方針を打ち出したことが背景。
一方で、中国企業による不正行為の事例もあり、米国に上場している中国企業に対する投資家の信頼は低下した。
易主席は、「世界の規制当局は法の執行において協力を強化し、違法行為の取り締まるべきだ」と述べた。
また、中国が国内の新規株式公開(IPO)を厳格化しているとの懸念を否定し、1─5月のIPOによる資金調達が37%増加したと指摘した。
コモディティー(商品)市場については、世界的な過剰流動性、経済不均衡、需給ギャップが価格を押し上げ、リスクヘッジが重要になったと述べた。
その上で、商品価格の指数を作成している機関により厳格で科学的な指標作成メカニズムの構築を要求。それが「価格形成の効率を高め、グローバルなバリューチェーンの安全、安定確保に寄与する」と述べた。
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