NY外為市場=ドル小幅安、市場の注目はFOMCに
ロイター / 2021年6月11日 6時1分
終盤のニューヨーク外為市場では、ドル指数が小幅安。米インフレ指標と欧州中央銀行(ECB)理事会の声明を受け、プラス圏とマイナス圏を交互に行き交う展開となった。写真は2009年11月撮影(2021年 ロイター/Rick Wilking)
[ニューヨーク 10日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドル指数が小幅安。米インフレ指標と欧州中央銀行(ECB)理事会の声明を受け、プラス圏とマイナス圏を交互に行き交う展開となった。投資家は来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)に注目している。
欧州中央銀行(ECB)は10日、ユーロ圏経済が再び活気を取り戻し始めているとして、今年の域内総生産(GDP)と物価の見通しを上方修正。一方で、パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の規模を予想通りに現行水準に維持することを決定した。
また、米労働省が10日に発表した6月5日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は37万6000件と、前週の38万5000件から改善し、2020年3月半ばの新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)発生以降で最低水準となった。
5月の米消費者物価指数(CPI、季節調整済み)は、前年同月比5.0%上昇し、2008年8月以来、約13年ぶりの大幅な伸びを記録した。
トルコリラなど新興国通貨がより顕著に反応した一方、ドルを取引するトレーダーはすでに来週のFOMCを注視しているという。
アムンディの債券・通貨戦略担当ディレクター、パレッシュ・ ウパドヤヤ氏は「次の重要なイベントであるFOMCを見据え、ドルの取引は手控えられている。テーパリング(量的緩和縮小)を巡る討議が始まるかもしれないという見方がドルを支える可能性がある」と指摘。きょう発表された米インフレ指標は、インフレ圧力は一過性というFRBの姿勢を裏付けるものと捉えているが、「多くの投資家は値動きに巻き込まれることを恐れ、様子見を堅持するかもしれない」と述べた。
ドル指数は心理的節目の90近辺で小動き。終盤は0.08%安の90.0670。ユーロ/ドルは0.05%安の1.2172ドル。
シリコンバレー・バンクのシニア外為トレーダー、ミン・トラン氏は「全体的にややドル安傾向なのは堅調な米経済成長だけが理由ではなく、他の多くの経済も回復しているためだ。世界全体の成長が楽観視されれば、一般的にはリスクオン地合いとなり、ドルよりも他の通貨が選好される」と述べた。
ドイツ銀行の通貨ボラティリティー指数は2020年2月以来の低水準となった。
暗号資産(仮想通貨)では、ビットコインが0.4%高の3万6563ドル。
ドル/円 NY終値 109.31/109.34
始値 109.46
高値 109.79
安値 109.31
ユーロ/ドル NY終値 1.2169/1.2173
始値 1.2167
高値 1.2193
安値 1.2144
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