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トランプ米大統領、選挙戦再開へ 「コロナから回復」と強調

ロイター / 2020年10月12日 8時16分

 10月11日、トランプ米大統領はテレビ番組で、新型コロナウイルスから完全に回復し、感染を広げる恐れはなくなったと強調した。ホワイトハウスで10日撮影(2020年 ロイター/Tom Brenner)

[ワシントン 11日 ロイター] - トランプ米大統領は11日のテレビ番組で、新型コロナウイルスから完全に回復し、感染を広げる恐れはなくなったと強調した。11月3日の大統領選まで残り数週間となる中、大規模な選挙集会を再開する意向だ。

トランプ氏は、証拠を示さずに、免疫を獲得したとも主張した。ツイッター は大統領の投稿について、新型コロナ情報に関する同社の指針に違反していると警告を表示した。[nL4N2H20FL]

主治医のショーン・コンリー氏は10日、大統領が9日に検査を受け、感染を広げる恐れがなくなったことが示されたと公表した。だが、検査の結果が陰性だったかには直接言及しなかった。

トランプ氏は11日、FOXニュースの番組で「最も高い基準の検査に合格した。体調は非常に良い」と述べた。

新型コロナの治療薬はもはや使用しておらず、再感染のリスクはないと主張。「長期間かもしれないし、短期間かもしれないが、私は免疫を獲得したようだ。一生免疫が続くかもしれない。実際のところ誰にも分からない」と述べた。

民主党の大統領候補であるバイデン前副大統領を念頭に「あなた方の大統領は、対立候補のように地下に隠れる必要はない」とも語った。マスクを着用し、ソーシャルディスタンス(社会的距離)を重視した選挙戦を展開しているバイデン氏を、トランプ氏は繰り返し揶揄(やゆ)してきた。

トランプ氏は10日、新型コロナに感染して以来初めて公のイベントに登場し、活動を本格的に再開した。

マスクを外し、ひとりでホワイトハウスのバルコニーに立った大統領は「法と秩序のための平和的な抗議」と題したイベントで演説。支持率でバイデン氏に後れを取るトランプ氏は、黒人やラテン系が数多く混じる数百人の支持者に対し、投票に行くよう呼びかけた。

予想したより短い演説の中で、トランプ氏は毅然と話し、メディアのインタビュー中に見られたせきなどをすることもなかった。

大統領は民主党を攻撃し、「社会主義者」、さらには「共産主義者」のテーマを追っていると批判。犯罪と戦い、米経済を強くしたと自身の功績を称賛した。

集まった支持者は旗を振り、「愛している」と声を上げていた。多くの人たちはマスクを着けていたものの、互いに間隔を開けることはしていなかった。

1週間以上も選挙活動をできないでいたトランプは12日にフロリダ州、13日にペンシルバニア州、14日にアイオワ州に出向く。

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