ワクチン期待で株式・為替・債券の取引活況、9日は2兆ドル近く
ロイター / 2020年11月11日 9時55分
新型コロナウイルス感染症ワクチンの治験で有効率が90%を超えたとのニュースに市場が沸いた11月9日は、株式、為替、債券の売買金額が合計で2兆ドル近くに達し、コロナ危機による動揺で取引が急増した今春以降ではまれに見る活況となった。ニューヨーク証券取引所前で9日撮影(2020年 ロイター/Brendan McDermid)
[ロンドン 10日 ロイター] - 新型コロナウイルス感染症ワクチンの治験で有効率が90%を超えたとのニュースに市場が沸いた9日は、株式、為替、債券の売買金額が合計で2兆ドル近くに達し、コロナ危機による動揺で取引が急増した今春以降ではまれに見る活況となった。ロイターがデータを分析した。
米製薬大手ファイザー
このニュースを受けて株式、為替、債券の各市場で投資家のリスク選好度が高まり、コロナ禍で投資資金の逃避先となっていたハイテク株、円
ミラバウド証券のトレーダー、マーク・テイラー氏は、ポートフォリオのバランス調整や信用取引の追加担保差し入れ(追い証)のためのプログラムおよびバスケット売買も取引急増に寄与したと指摘、航空株や銀行株の大商いを例に挙げた。
米国株式市場では全体の売買代金が5000億ドル近くに達した。金融市場が混乱した3月以降でこれほど大商いになった日は少ない。リフィニティブのデータによると、欧州の売買代金は1200億ドルに上った。
米国では、通常は景気循環に敏感なバリュー(割安)株が買い優勢となり、これまで好調だった成長株はさえなかった。
為替市場は、複数通貨での決済サービスを提供する米CLSが取り扱う33の通貨ペアの取引金額が9日に6270億ドルに上った。市場が動揺した3月の取引金額の平均は7070億ドルで、4月には3800億ドルに減っていた。
債券市場の商いも増え、リフィニティブのデータによると、ドイツ国債先物中心限月の売買高は今年の平均の1.5倍となる約17万枚となった。
取引プラットフォーム運営会社マーケットアクセスによると、ドイツ国債の9日の全体の売買代金は約90億ユーロ(106億3000万ドル)と、10月以降の1日当たり平均を上回った。
シティバンクの欧州・中東・アフリカ(EMEA)株式取引戦略責任者、ジミー・コンウェイ氏は「現物の取引は過去30日の平均の約3倍で、先物も非常に活況だった」と述べた。
(※原文記事など関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください)
この記事に関連するニュース
ランキング
-
1高齢者のダイエットは危険!実は寿命を削ってしまう可能性もあることが判明
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年9月19日 11時0分
-
2日系企業、社員の一時帰国容認も=邦人に募る不安―中国・男児襲撃事件
時事通信 / 2024年9月19日 21時1分
-
3都営大江戸線なぜ「うるさい」? 建設後押しの“2大特徴”が騒音の原因に ただし改善も進行中
乗りものニュース / 2024年9月20日 7時12分
-
4マイナ保険証では"大損"する人が続出…廃止される健康保険証だけに記載された最重要情報で医療費は雲泥の差
プレジデントオンライン / 2024年9月19日 10時15分
-
5「タイミー」上場後初の決算で株価大幅下落のナゼ 小川代表は競争激化を否定、見えてきた課題は
東洋経済オンライン / 2024年9月19日 8時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください