中国、11月自動車販売は12.6％増 通年は2500万台に＝業界団体

　中国汽車工業協会（ＣＡＡＭ）の付炳鋒・常務副会長は１１日、今年の中国の自動車販売台数が２５００万台を突破する可能性が高いとの見方を示した。中国・江蘇省の港で昨年１０月撮影。提供写真（２０２０年　ロイター）

［北京／上海　１１日　ロイター］ - 中国汽車工業協会（ＣＡＡＭ）の付炳鋒・常務副会長は１１日、今年の中国の自動車販売台数が２５００万台を突破する可能性が高いとの見方を示した。世界的に新型コロナウイルス感染拡大で被った打撃からの回復を、中国が主導するとしている。

ＣＡＡＭの年次会合で述べた。

内訳は、乗用車が２０００万台強、商用車が５００万台。昨年の販売台数は２５７７万台だった。

また同副会長は、中国の自動車販売は来年も小幅に増加するとした上で、２０２５年には３０００万台に達するとの予想を示した。

工業情報省の高官は、 新エネルギー車（ＮＥＶ）の販売台数は今年は１３０万台超で、昨年の１２０万台を上回るとの見通しを示した。ＮＥＶにはバッテリー式電気自動車、プラグインハイブリッドカー、水素燃料電池車が含まれる。

ＣＡＡＭのデータによると、１１月の中国の自動車販売台数は２７７万台で、前年同月比１２．６％増加した。増加は８カ月連続。

ＮＥＶの販売台数は１０５％増の２０万台と、５カ月連続で増加した。

大気汚染の緩和のため、中国政府が環境負荷の低い自動車の普及を積極的に後押しする中、上海蔚来汽車（ＮＩＯ）や小鵬などの国内勢のほか、テスラなど海外メーカーは、中国で生産能力の拡大に動いている。

＊内容を追加しました。