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豪就業者数、10月は予想外の減少 失業率も予想以上に悪化

ロイター / 2021年11月11日 11時18分

豪連邦統計局が11日発表した10月の雇用統計によると、就業者数は前月比4万6300人減と予想外のマイナスとなった。写真は、シドニー西部の工場で働く男性。2017年2月6日に撮影。(2021年 ロイター/David Gray)

[シドニー 11日 ロイター] - 豪連邦統計局が11日発表した10月の雇用統計によると、就業者数は予想外に減少し、失業率も悪化した。新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)が引き続き労働市場を圧迫した。ただ、経済活動の再開に伴い、急速な回復の兆しが見られている。

10月の就業者数は前月比4万6300人減少した。市場予想は5万人増だった。

失業率は5.2%で前月の4.6%から上昇し、市場予想(4.8%)以上に悪化した。

労働参加率は64.7%に上昇したが、予想ほどは伸びなかった。

統計局は、今回の調査が9月26日から10月9日にかけて実施されたことに言及。この期間はニューサウスウェールズ(NSW)州の規制が緩和されようとしていた時期だったほか、ビクトリア州ではまだロックダウンが続いていたと指摘した。

NSW州では就業者が2万2000人増えたが、ビクトリア州では5万人減少した。ビクトリア州の雇用の落ち込みは国内全体の就業者数を圧迫した。ただ、行動規制の緩和が段階的に進む中、雇用関連の他の統計は堅調になっている。

BISオックスフォード・エコノミクスのオーストラリア担当チーフ・エコノミスト、サラ・ハンター氏は、失業率の急上昇は向こう2─3カ月、失業者が増加する可能性があることを示していると指摘。ただ、求人数はなお記録的高水準にあり、失業率悪化は一時的だとの見方を示した。

発表を受けて豪ドルは20ティック安の0.7322米ドルとなり、早期利上げ観測は若干後退した。

先物市場は現在、来年6月までに最初の利上げが行われ、政策金利は0.25%になると予想。来年末までに金利は少なくとも0.75%に上昇するとの見方を織り込んでいる。一方、中銀は来年に金利を変更する可能性は非常に低いとしている。

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