1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. 経済

持続可能な貿易金融で初の共通ルール、国際商業会議所が提案

ロイター / 2021年11月11日 10時29分

貿易金融の国際標準化を主導する国際商業会議所(ICC)が同金融の持続可能性を確保するための新たな規則集を提案したことが、幹部の話で明らかになった。写真は、NY港に入ってくるコンテナ船。2021年11月7日に撮影。(2021年 ロイター/Brendan McDermid)

[ロンドン 10日 ロイター] - 貿易金融の国際標準化を主導する国際商業会議所(ICC)が同金融の持続可能性を確保するための新たな規則集を提案したことが、幹部の話で明らかになった。

融資や投資の際に環境問題や社会的課題を考慮に入れるサステナブルファイナンス(持続可能な金融)に注目が集まり、政府および民間部門がルール整備を急いでいるが、貿易金融の持続可能性に関する基準作りはこれまで行われていなかった。

ICCの幹部、アンドリュー・ウィルソン氏はルールの共通化で合意がまとまれば、温室効果ガス削減や国連の開発目標(SDGs)達成に向けた取り組みに軸足を置いた貿易が増えることになると指摘。

ただ、環境改善を目的にしたグリーン債など、サステナブルファイナンスの既存の枠組みを貿易金融に当てはめるのは難しいとした。英北部で開催中の国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)の合間にロイターに語った。

ICCは10日、ポジションペーパーの形で規則集を提案。2022年に正式なガイドラインになると見込んでいる。文書はボストン・コンサルティング・グループと共同で取りまとめ、200社以上の企業および金融機関の意見を反映させたという。

ウィルソン氏によると、ICCが定めるルールに強制力はないが、ICCは国際標準化組織と見なされており、裁判所が判断を下す際にICCの決定事項を参照することがよくあるという。

ルール案については22年第2・四半期まで意見を公募し、同年第3・四半期に最終決定する考えを示した。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください