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英政府、債務膨張防ぐには620億ポンドの増税か歳出削減を=研究所

ロイター / 2022年10月11日 15時34分

 10月11日、クワーテング英財務相が公的債務の対国内総生産(GDP)比で過去最大の伸びになるのを防ぎたいなら、620億ポンド(690億ドル)規模の歳出削減か増税を実施する必要がある――。シンクタンクの財政研究所(IFS)は公表したリポートで指摘した。写真は英マンチェスターで2017年9月撮影(2022年 ロイター/Phil Noble)

[ロンドン 11日 ロイター] - クワーテング英財務相が公的債務の対国内総生産(GDP)比で過去最大の伸びになるのを防ぎたいなら、620億ポンド(690億ドル)規模の歳出削減か増税を実施する必要がある――。シンクタンクの財政研究所(IFS)は11日公表したリポートで指摘した。

クワーテング氏が先月、エネルギー危機対策として家計と企業向けの支援措置に加えて財源の裏付けがないまま450億ポンドの大型減税を発表したため、長期国債利回りは一時20年ぶりの高水準に跳ね上がった。その後同氏は所得税の最高税率引き下げ案の撤回で20億ポンドを節約する方針を表明し、市場の信頼回復に躍起となっている。今月末には新たな経済見通しと債務削減計画を公表する予定。

トラス首相の公約は年間2.5%の経済成長だ。これについてIFSは、クワーテング氏は疑り深くなっている市場に対し、同氏の政策で成長目標の達成が可能だと信用してもらうには相当な苦労を強いられるとの見方を示した。

IFSのディレクター、ポール・ジョンソン氏は「財務相は過度に楽観的な成長見通し、ないしは具体性のない歳出削減に頼るべきではない。そんなことをすれば彼の計画は信頼性を失う恐れがあり、それがどんなに重要な意味を持つかは最近の出来事が証明している」と述べた。

IFSの試算では、英政府の今年度借入額は1940億ポンドに上り、2026/27年度でも1030億ポンドと3月に公表された政府見通しより710億ポンドも多い。こうした予想は、米シティが示している英経済に対する比較的弱気の見通しに基づいている。シティが見込む向こう5年間の年平均成長率は0.8%だ。

IFSによると、毎年の成長率がこの試算より0.25ポイント高くなったと場合でも、債務の対GDP比を下げるにはなお410億ポンドの予算圧縮が求められる。

IFSはこれまでの国債増発による大規模な財政資金調達がインフレ高進で利払い上昇の負担につながる点も指摘した、

IFSは、クワーテング氏が増税に乗り気でないとすれば、620億ポンドの歳出削減を達成するしかないと主張。具体的には物価ではなく賃金に連動する形で働く世代向けに今後2年の福利厚生手当を拡充する一方、公共投資を対GDP比で3%から2%に減らし、医療と国防以外の公的サービス予算を15%削減するべきだと提言した。ただ、そうした歳出削減は達成できるだろうが、簡単なものではな全くないとも警告した。

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