清宮、揺らぐ早大進学 Aランクに区分けしたスカウト、それでも早期プロ入り進言する理由

夕刊フジ / 2017年9月12日 17時6分

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カナダに勝利し、観戦に訪れていた母、幸世さんと抱き合う清宮=10日、カナダ・サンダーベイ(いずれも矢島康弘撮影)(夕刊フジ)

 ■野球・U-18W杯 3位決定戦(10日=日本時間11日、カナダ・サンダーベイ)

 日本は10日(日本時間11日)、3位決定戦でカナダに8-1で快勝した。悲願の初優勝こそ逃したが、2次リーグで一度敗れたカナダにリベンジを果たし、銅メダルを勝ち取った。大会前は清宮幸太郎内野手(早実3年)、中村奨成捕手(広陵3年)、安田尚憲内野手(履正社3年)の“史上最強クリーンアップ”が注目されたが、そろって木製バットや、海外の投手特有の手元で動くムービングファストボールへの対応に苦しんだ。今大会の結果は今秋のドラフト会議にも大きな影響を与えることになる。早大進学を基本線にしてきた清宮の進路にも影響を与えるだろうか。

 「最後に勝ったんですけど、すごく悔しさの残る大会でした。バットが違うのもあったんですが、まだまだ練習が必要だと感じました」

 清宮は涙を浮かべながら大会を振り返った。9試合全てで4番に座って2本塁打を放ち、高校通算本塁打数を111本まで伸ばしたものの、32打数7安打で打率・219、6打点は自身が描いていた今大会の青写真からは遠く離れたものだっただろう。

 「監督が結果が出ない中でも4番として使い続けてくれたのに、打って(走者を)かえすことができなくて悔しい。早実で(今夏の西東京大会決勝で)負けたときとはまた違う悔しさです」と唇をかんだ。

 この試合では3回、相手の失策や暴投などで2点を先行し、なお無死二、三塁。低めのチェンジアップに詰まりながらも中前に運ぶ適時打を放った。この回一挙4得点に貢献したが、ヒットはこの1本止まり。高校生活最後の打席となった9回先頭の第5打席は、初球を右肩にぶつけられて死球。何ともすっきりしない幕切れだった。

 自身でバットの違いに言及したように、金属バットから木製に持ち替えて臨んだ今大会では、とらえたはずの打球がもうひと伸びせず、首をひねる場面が多かった。また、球速は130キロ台中盤でも、国際大会特有の外角に広いストライクゾーンを巧みに使われ何度も見逃し三振に倒れた。

 全試合で3番に起用された高校通算65本塁打の安田にしても似たり寄ったり。34打数11安打で5打点を挙げたが、期待された長打力を発揮できたとは言い難い。

 今夏の甲子園で6本塁打の大会記録を樹立し一躍名を上げた中村に至っては、25打数3安打、打率・120で打点なし。守備でも捕逸や悪送球など粗さが目立ち、正捕手の座を古賀悠斗捕手(福岡大大濠3年)に奪われるなど攻守に精彩を欠いたまま大会を終えた。

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