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米オレゴン州で50万人が避難準備、山火事被害の拡大続く

ロイター / 2020年9月13日 8時32分

大規模な山火事は米西部太平洋岸のカリフォルニア、オレゴン、ワシントン各州に深刻な被害をもたらしている。写真は山火事の煙で上空が灰色に覆われるワシントン州シアトル 市。9月12日撮影。(2020年 ロイター/Karen Ducey)

[ポートランド(米オレゴン州) 11日 ロイター] - 米西部太平洋岸のカリフォルニア、オレゴン、ワシントン各州で、史上最悪規模の山火事被害が拡大している。このうちオレゴン州の状況は最も深刻で、約50万人に避難準備指示が出されている。

これまでに少なくとも25人が死亡、焼失面積は合計でニュージャージー州と同程度に達した。

オレゴン州のブラウン知事は被害が起きている3郡では死者数がさらに増加する可能性があるとし、数十人が行方不明になっていると指摘した。

火事が広がっている北部カリフォルニア、オレゴン、ワシントン各州は灰や煙に覆われて空が暗くなり、大気汚染の状況は世界で最低水準に低下した。

山火事の被害が拡大した背景には、同地域が記録的な熱波に見舞われていることがある。科学者らは、地球温暖化によって降雨や乾燥の度合いが極端になり、植物が繁茂した後に気候が乾燥したことで山火事の「燃料」が豊富になったと指摘する。

カリフォルニア州のニューソム知事は「これは気候によって引き起こされた緊急事態だ」と述べた。

ただ、この後は熱波や強風が和らぎ、湿った空気が流れ込んで、鎮火に寄与すると期待されている。

(※原文記事など関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください)

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