午後3時のドルは105円前半、米長期金利は0.93%台に低下
ロイター / 2020年11月12日 15時54分
[東京 12日 ロイター] -
ドル/円
午後3時現在 105.21/23 1.1772/76 123.87/91
午前9時現在 105.40/42 1.1777/81 124.15/19
NY午後5時 105.42/44 1.1777/79 124.15/19
午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、若干ドル安/円高の105円前半。新型コロナウイルスのワクチン実用化に対して慎重な見方も出始めるなか、ドルは105円台で伸び悩んだ。
ドルは午前9時過ぎに105.48円ときょうの高値を付けたが、その後、国内勢などの売りに押され、午後2時過ぎに105.18円まで下落した。
「コロナワクチンがまだ承認されていないことを忘れてはいけない」(在米為替ストラテジスト)との指摘も出始め、為替市場では、ワクチンを巡る過度な期待感は落ち着きつつある。
一方で、ゴールドマン・サックスやJPモルガンなどは、ワクチンの開発は間近だとして、米国株の年末見通しを引き上げた。[nL4N2HX4JM]
米10年国債利回り
米長期金利は、過去半年間にわたり0.70%を軸に小幅な上下動を続けていたが、米大統領選で民主党が大統領職と上下両院を制する「トリプルブルー」になるとの思惑や、コロナワクチンの早期実用化の思惑などを受けて、一気に0.90%台まで上昇した。
ただ、目下ドルの下値を支えている米長期金利のさらなる上昇について、市場では懐疑的な声も聞かれる。
「米長期金利はワクチン報道で底上げされた感があるが、実際、普及するには時間がかかりそうだ。さらに、米労働市場では、雇用の増加ペースが鈍化してきている上、潜在的な失業者も増えている」(邦銀エコノミスト)との指摘がある。
「米経済は、他国に比べればそこそこ順調だが、コロナ以前に戻るにはあと2年弱かかりそうだ。このため、米長期金利が今後急激に上昇するリスクは極めて小さい」(同)との見方も聞かれた。
10月の米雇用統計では、非農業部門の雇用者数が63万8000人増となり、9月の66万1000人増、8月の137万1000人増から増え方が鈍化した。
(為替マーケットチーム)
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