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米FBI、大統領就任式前の武装抗議を警戒 首都ワシントン警備強化

ロイター / 2021年1月12日 9時8分

 米連邦捜査局(FBI)は、1月20日に行われるバイデン次期米大統領の就任式を前に首都ワシントンや50州の州都で武装したデモ隊による抗議行動が計画されている可能性があると警告を発した。連邦当局筋が11日、明らかにした。写真はワシントンのリンカーン記念堂、2020年11月撮影(2021年 ロイター/Kevin Lamarque)

[ワシントン 11日 ロイター] - 米連邦捜査局(FBI)は、20日に行われるバイデン次期米大統領の就任式を前に首都ワシントンや50州の州都で武装したデモ隊による抗議行動が計画されている可能性があると警告を発した。連邦当局筋が11日、明らかにした。

トランプ大統領の支持者らが6日に議会議事堂を襲撃したのに続き、さらなる暴力行為を働くリスクがあることを踏まえ、FBIは次の週末や、少なくとも就任式当日までの時期について警告を出したという。

一方、ダニエル・ホカンソン州兵総局長は、首都ワシントンの警備などのために16日までに約1万人の州兵が配置されると明らかにした。現地当局の要請があれば1万5000人に増員する可能性があるとした。

ただ、クリス・マーフィー上院議員は首都の警備にあたるのが州兵だけで十分かは定かでなく、米軍の現役兵士が必要かもしれないと指摘し、国防長官代行に書簡を送る考えを示した。

バイデン氏は地元デラウェア州で、就任式では従来通り「屋外で宣誓することを恐れていない」と表明。ただ、扇動や他人の命を脅かす行為、公共の建物の損壊などに関与した人は、責任を問う必要があると強調した。

また、米国立公園局は11日、バイデン氏の就任式が妨害される脅威が続いているとし、ワシントン記念塔を24日まで閉鎖すると発表した。

ワシントンのバウザー市長は内務省に対し、公共での集会認可を24日分まで取り消すよう求めた。

市長はまた、10日に公表されたウルフ国土安全保障長官代行への書簡で、「国家特別警備イベント」の指定期間を11日から24日までに延長するよう要請した。米政府要人の警護などを行うシークレットサービスがイベントの警備を主導する。

ウルフ氏は声明で、シークレットサービスに就任式に向けた特別警戒態勢の開始日を当初計画の19日から13日に前倒しするよう指示したと明らかにした。

バイデン氏の就任式執行委員会によると、就任式のテーマは「米国の結束(America United)」。大統領就任式には通常、数十万人がワシントンを訪れるが、今年は新型コロナウイルス流行を踏まえ、執行委は国民に移動しないよう呼び掛けている。通常の観客の代わりに、ナショナル・モールには異なるサイズの米国旗19万本超を設置するという。

就任式には元大統領のオバマ、ブッシュ、クリントン3氏が出席する計画だが、トランプ大統領は先週、出席しない意向を表明。バイデン氏もトランプ氏の決定を支持した。

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