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OPEC、21年原油需要見通し下方修正 年後半は回復見込む=月報

ロイター / 2021年2月12日 10時33分

[ロンドン 11日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)は11日公表した月次報告で、2021年の世界の原油需要見通しを下方修正した。新たな見通しは前年比日量579万バレル増の9605万バレルで、先月の見通しから11万バレル引き下げた。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)による影響が長引いていることが背景にある。

原油需要の回復が弱含む見通しから、OPECとロシアを含む非加盟国で構成する「OPECプラス」はすでに21年から予定していた増産ペースを落とすことを決めている。

イラクのアブドルジャバル石油相は10日、OPECプラスが3月の会合で現行の減産協定を維持する見通しだと明らかにした。

OPECは月報で「2021年の世界経済は健全な回復の兆しを示している一方、原油需要(の回復)は現状遅れているが、21年後半には上向く見通しだ」と指摘した。

OPECは21年の原油需要見通しを、昨年7月に示した700万バレル増から徐々に引き下げてきた。ただ、最新の月報で示した見通しは、ロイターが今月確認したOPEC内部文書で示された見通しをまだ上回っている。

OPECは今回、21年の世界経済の成長見通しを4.8%とし、従来の4.4%から上方修正。「世界各地での新型コロナワクチン接種開始、一部地域での感染率低下、治療体制の改善、迅速検査施設の利用増加がすべて第1・四半期以降の経済活動を加速させる」と指摘した。

OPECはまた、非加盟国の21年の原油供給見通しを前年比日量85万バレル増から同67万バレル増に下方修正。原油高にもかかわらず、米国産シェールオイルは新型コロナを巡る目先の不確実性や設備投資縮小によって供給が減ると予想した。

月報によると、1月はサウジアラビアとイラン、ベネズエラの増産で、OPEC産油量は日量18万バレル増の2550万バレルとなった。ただ、OPECプラスが認めた1月の増産枠日量30万バレルは下回っている。

OPECは、21年のOPEC産原油需要を日量2750万バレルとし、先月の予想から30万バレル引き上げた。

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