英で12日から飲食店とパブが屋外営業再開、「大きな一歩」と首相

英国で４月１２日から、店舗や美容室、ジム、パブの営業が再開される。ジョンソン首相は、新型コロナウイルス感染拡大で実施した規制からの解放に向けた「重要な一歩」としている。写真はロンドンで９日、営業再開の準備をする飲食店関係者（２０２１年　ロイター/Hannah McKay）

［ロンドン　１１日　ロイター］ - 英国で１２日から、店舗や美容室、ジム、パブの営業が再開される。ジョンソン首相は、新型コロナウイルス感染拡大で実施した規制からの解放に向けた「重要な一歩」としている。

ただ１２日から営業が可能になるのは屋外での接客のみで、屋内での飲食提供解禁は早くても５月１７日以降となる。

英国は１月初め、ケント州で初めて検出された変異株ウイルスによる感染増加を抑制するため３度目のロックダウン（都市封鎖）に入り、数十万規模の会社や店舗が閉鎖された。この措置に加え、ワクチンが成人の半分以上に接種され、死者数は１月のピーク時から９５％以上減少、感染者数も９０％以上抑制された。

陽性判明から２８日以内の死亡は１１日に７人にとどまり、この算出方法による１日の数としては昨年９月１４日以来、最も少ない数となった。これを受け、首相は今月、段階的な封鎖解除の継続が可能になったとの見解を示し、パブで一杯飲むのを楽しみにしていると付け加えた。

首相は１１日に声明を発表し、「長らく閉鎖を余儀なくされていたオーナーには大きな安心となろう」と述べたうえで、「すべての人に、責任ある行動を継続し、手洗い、マスク着用、距離の確保、換気による

感染対策を忘れないよう求める」と呼び掛けた。