中国とベトナム、南シナ海巡る対立激化避けるべき=王外相
ロイター / 2021年9月13日 7時56分
9月11日、ベトナムを訪問している中国の王毅国務委員兼外相(写真)は、同国のファム・ビン・ミン副首相に対し、中国とベトナムは南シナ海に関して、状況を複雑にし、対立を悪化させかねない一方的な行動を控えるべきだと述べた。中国外務省が11日発表した。フィリピンのマニラで1月16日、代表撮影(2021年 ロイター)
[ハノイ/上海 11日 ロイター] - ベトナムを訪問している中国の王毅国務委員兼外相は、同国のファム・ビン・ミン副首相に対し、中国とベトナムは南シナ海に関して、状況を複雑にし、対立を悪化させかねない一方的な行動を控えるべきだと述べた。中国外務省が11日発表した。
王氏のベトナム訪問は1週間の日程で予定される東南アジア歴訪の一環。約2週間前にはハリス米副大統領が同地域を訪問している。
中国は南シナ海の大部分を巡り、歴史的な領有権を持つと主張しているが、近隣諸国や米国は国際法に基づく根拠がないとしている。
中国外務省の声明によると、王氏は、両国は南シナ海で達成された平和と安定を大切にし、外部勢力による介入に対抗するために警戒すべきだと述べた。
ベトナム政府の声明によると、ファム・ビン・ミン副首相は、両国が国際法や国連海洋法条約(UNCLOS)に基づき、相互の合法的な権利と利益を尊重することが重要だとした。
両氏は引き続き高度な共通認識を堅持し、意見の相違に対処し、状況の複雑化や対立の激化を避け、領有権を巡る紛争海域の平和と安定を共に維持することで合意したという。
共同通信によると、ベトナムのファン・バン・ザン国防相は11日、岸信夫防衛相と会談し、日本からの防衛装備品や技術の輸出を可能にする協定の締結で合意した。中国が海洋進出を強める中、協力関係を強化するのが狙い。
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