大谷が“シナリオ通り”手術決行 チーム完全解体&再建へ日本ハム版『マネーボール』舞台裏

夕刊フジ / 2017年10月13日 17時6分

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日本ハム 今季開幕時点の年俸上位者の動向(夕刊フジ)

 日本ハムは12日、大谷翔平投手(23)が都内の病院で右足首後方の三角骨(足関節後方インピンジメント)を除去する手術を受け、無事に終了したと発表した。昨年の日本シリーズで走塁中に痛めて以降、手術のタイミングはいくらでもあったが、今シーズン終了を待って決断。その裏には、メジャー移籍を切望する右腕を、ポスティングシステムを利用して確実に高値で“売却”したい球団の思惑があった。5年間にわたる“大谷プロジェクト”をシナリオ通り完了しつつある球団は今オフ、チームをいったん解体、一から作り直すことになりそうだ。(片岡将)

 「万全の状態で新しいシーズンを迎えるため、公式戦終了後のこの時期に手術を受けることにしました。自分なりのパフォーマンスを出せるように、手術後はリハビリと練習に努めます」

 手術前日の11日、球団を通じてこうコメントした大谷。昨年の日本シリーズで痛め、同11月の侍ジャパン強化試合で悪化させた『足関節後方インピンジメント症候群』について、東京・御茶ノ水聖橋クリニックの林同文医師はこう解説する。

 「足を底屈(つま先立ちするように足を伸ばす動き)したときに、足首の後方関節の間に『三角骨』と呼ばれる骨が挟まって痛みを起こす。これは成長過程でなくなることが多い骨片だが、残っている場合に痛みが出る。バレリーナやサッカー選手に多い。消炎鎮痛剤やステロイドで炎症や痛みを抑える対処療法もあるが、根本療法は手術であり三角骨を取り除くことである」

 手術は内視鏡を使用して行われる予定。同医師は「最近では5ミリ程度の切開2カ所で可能。術後1週間で杖歩行、2週間で水泳、バイクなどの運動も。平均50日程度で競技にも復帰可能な場合が多い。シーズン中は対処療法で治療し、シーズン終了に合わせて根本治療を予定していたのかもしれないですね」とみる。

 今オフにメジャーへ移籍が決まった場合も、年明けの自主トレや2月のキャンプには十分間に合う計算だ。

 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)欠場を決めた2月や、チームのBクラスが決まったシーズン中に手術することもできたはずだが、大谷本人と球団側はあえてその選択肢を採らなかった。

 理由は渡米直前のシーズンに、万全ではないながらも能力の高さをメジャーのスカウトにアピールし、確実にポスティングに入札させることに他ならなかった。

 ある大リーグ関係者は「日本ハム球団は、大谷の登板に関してこちらから問い合わせれば、正確にスケジュールや予定イニング数を教えてくれた。少しでも多くのスカウトに見せたかったのだろう」と明かす。

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