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NY外為市場はユーロが対ドルで約2年ぶり安値、安全資産に資金流入

ロイター / 2020年2月14日 7時12分

 2月13日、ニューヨーク外為市場では、ユーロが対ドルで約2年ぶりの安値を付けた。中国で新型コロナウイルスの死者数と感染者数が急増したことを受け、ドルを含む米資産に買いが入ったことが背景。2011年1月撮影。(REUTERS/Kacper Pempel)

[ニューヨーク 13日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、ユーロが対ドルで約2年ぶりの安値を付けた。中国で新型コロナウイルスの死者数と感染者数が急増したことを受け、ドルを含む米資産に買いが入ったことが背景。

中国湖北省の衛生当局は13日、新型コロナウイルスによる肺炎の死者が12日時点で242人増え、合計1310人になったと発表した。感染者数は12日時点で新たに1万4840人増加し、合計4万8206人となった。世界保健機関(WHO)は「より幅広い定義」に基づき感染を確認するようになったため急増したと説明している。

TD証券(ニューヨーク)のシニア外為ストラテジスト、マゼン・イッサ氏は「中国を含むアジア諸国と欧州の通商関係は極めて強い」とし、「年初時点では成長は緩やかに上向くと予想されていたが、(新型ウイルスに起因する)阻害でこうした見通しには遅延が出る」と述べた。

ユーロは対ドル で1.0835ドルと、2017年5月以来の安値に下落。前日の取引でテクニカルな抵抗線だった1.0877ドルを突破したことで、ユーロは一段の売りにさらされやすくなっている。

ユーロは安全資産と見なされる対スイスフラン でも下落し、1.0610フランと、15年8月以来の安値を付けた。円は対ドル で109.78円に上昇した。

市場関係者は、低金利通貨を売って調達した資金を高金利通貨の購入投資に充てるキャリートレードも対ユーロでのドル上昇の背景にあるとの見方を示している。

新型ウイルスで経済が阻害されれば一段の金融緩和が実施されるとの観測を背景にリスク選好度が高まっており、株価は急落を免れるとの見方が出ている。TD証券のイッサ氏は「金利は低水準にとどまるとの見方が出ていることが株価支援要因となっている」と述べた。

この日発表の1月の消費者物価指数(CPI、季節調整済み)は、変動の大きい食品とエネルギーを除いたコア指数が前月比0.2%上昇し、インフレ率は目標の2%に向け徐々に上昇していくとする連邦準備理事会(FRB)の見方を裏付ける内容となった。

ドル/円 NY終値 109.81/109.82

始値 109.70

高値 109.86

安値 109.66

ユーロ/ドル NY終値 1.0840/1.0843

始値 1.0856

高値 1.0869

安値 1.0835

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