JDI、営業赤字継続 売上高3000億円弱でも黒字化できる戦略提示へ
ロイター / 2020年11月13日 17時18分
ジャパンディスプレイは13日、2020年4―12月期の連結営業損益が198億円の赤字になる(前年同期は326億円の営業赤字)との見通しを発表した。写真は都内で2016年8月撮影(2020年 ロイター/Kim Kyung Hoon)
[東京 13日 ロイター] - ジャパンディスプレイ<6740.T>は13日、2020年4―12月期の連結営業損益が198億円の赤字になる(前年同期は326億円の営業赤字)との見通しを発表した。全売上高の過半を占めるモバイル分野が競争激化のために減収となることなどが影響する。経費削減や新製品の投入などにより、売上高が3000億円弱でも黒字化できるようなプランを示したいとしている。
通期の売上高予想は3300―3500億円(従来予想は3780―4284億円)に下方修正した。前期は5040億円だった。スマートフォン向けのディスプレイで低単価のパネル製品の需要が増加する一方、単価の高いモジュール製品の需要見通しが従来想定以上に減少しているため。
通期の営業損益見通しは開示していない。リフィニティブがまとめたアナリスト予想の平均は180億円の営業赤字。会社側では「損失縮小見込みも、赤字が継続しており対応が必須」としており、経費削減とともに、新商品の開発・新規市場参入による売上増を図る方針を示した。菊岡稔社長兼CEO(最高経営責任者)は会見で「売上高が3000億円弱でも黒字化できるプランを経営戦略として示したい」と述べた。
今期は固定費で前期比280億円以上、変動費で100億円以上の削減を行う計画。
20年4ー9月期の営業損益は98億円の赤字(前年同期は351億円の赤字)、純損益は362億円の赤字(同1041億円の赤字)だった。
新型コロナウイルスの感染拡大により、有機EL(OLED)ディスプレイ事業の黒字化が当初の予定時期より後ろ倒しとなることから、固定資産の減損損失102億円を特別損失として計上した。菊岡CEOは「今後もこの分野の強化は一切変わりない。今回、保守的に減損した」と説明した。
*内容を追加しました。
(清水律子)
この記事に関連するニュース
ランキング
-
1焦点:ホンダ案に日産衝撃、子会社化「論外」 危機感の溝埋まらず
ロイター / 2025年2月12日 14時9分
-
2自動改札機で失われた“駅員の職人芸” 「大阪駅にはタンゴのリズムで改札バサミを空打ちする駅員がいる」《関西私鉄の秘話》
NEWSポストセブン / 2025年2月12日 10時53分
-
3「クチャクチャ食べる子ども」が増えている理由…大人になって命を危険に晒す可能性も【歯科医師が警鐘】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2025年2月12日 13時15分
-
4日本銀行が利上げを急ぐ理由~労働供給制約下の金融政策~(愛宕伸康)
トウシル / 2025年2月12日 8時0分
-
5〈急増するリベンジ退職〉休日返上10連勤、充電器忘れ3時間叱責…上司のハラスメントの末に若手社員が取ったまさかの行動
集英社オンライン / 2025年2月12日 11時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする

記事ミッション中・・・
記事にリアクションする

エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
