欧州、新型コロナ抑制策の延長相次ぐ ワクチン接種加速に期待
ロイター / 2021年1月14日 1時36分
欧州諸国で新型コロナウイルス感染拡大抑制に向けたロックダウン(都市封鎖)の延長や制限措置の強化が相次いで実施されている。ローマで8日撮影(2021年 ロイター/Guglielmo Mangiapane)
[ローマ/チューリヒ 13日 ロイター] - 欧州諸国で新型コロナウイルス感染拡大抑制に向けたロックダウン(都市封鎖)の延長や制限措置の強化が相次いで実施されている。英国で検出された感染力が強いとされる新型コロナ変異種への懸念や、ワクチン接種が各国政府の思惑通り迅速に進んでいないことが背景にある。
イタリアは13日、非常事態宣言を4月末まで延長すると表明。スペランツァ保健相は、新型コロナ流行に収束の兆しが見られないと述べた。同国の死者は累計7万9819人と欧州で2番目、世界で6番目に多い。
ドイツのシュパーン保健相も、感染拡大を抑制するための措置を2月初めまでに全て解除することはできないとし、変異種の拡大を避けるために接触をさらに減らす必要があると指摘した。また、独政府はこの日、入国規制の強化を閣議決定した。
独ビルト紙によると、メルケル首相はロックダウンを少なくとも4月初旬まで実施する意向を示している。
スイスは制限措置の強化を発表。レストランなどの休業が2月末まで延長されるほか、アルペンスキーのワールドカップ(W杯)ラウバーホルン大会の中止が決まった。
オランダは前日、学校や店舗の閉鎖を含むロックダウン措置を少なくとも2月9日まで延長する方針を発表した。
フランスでは夜間外出禁止令の強化を含む制限措置の強化が検討されていると、仏メディアが報じた。外出禁止の開始時間を全国的に午後8時から午後6時に繰り上げる可能性があるという。
仏保健当局者は、変異種の台頭を踏まえ制限強化は必要とした上で、より幅広いワクチン接種が実現すれば、新型コロナ危機は9月までに終息する可能性があるとの見通しを示した。
一方、昨秋に感染が急拡大していたポーランドでは、感染者数が安定化の傾向にあるという。同国の財務相は、2─3週間中に制限措置が小幅緩和されることを望むとし、第1・四半期終盤から第2・四半期初めにかけ、80%程度の制限措置が解除される可能性があるとした。
*内容を追加しました。
この記事に関連するニュース
-
英、水際対策など強化でブラジル・南ア変異株抑制の兆し=保健相
ロイター / 2021年2月22日 9時5分
-
豪州とNZ、コロナワクチン第1便が到着
ロイター / 2021年2月15日 15時36分
-
イスラエル、ロックダウン延長 超正統派の規則違反に批判も
ロイター / 2021年2月1日 11時14分
-
ポルトガルとデンマークが制限措置延長、コロナ感染拡大続く
ロイター / 2021年1月29日 5時12分
-
ワクチン確保競争激化 EUが輸出監視強化、英は契約履行要請
ロイター / 2021年1月29日 1時43分
ランキング
-
1韓国で突如浮上の「日韓海底トンネル」構想 日本不在で議論迷走
NEWSポストセブン / 2021年2月26日 16時5分
-
2元徴用工、慰安婦への先行「代位弁済案」、韓国紙「日本政府が受け入れも」と報道
Record China / 2021年2月26日 10時30分
-
3北朝鮮に2400億円支払い命令=53年前のプエブロ号事件―米裁判所
時事通信 / 2021年2月26日 14時26分
-
4恐竜絶滅は太陽系の端からやって来た彗星が原因? 米研究
AFPBB News / 2021年2月26日 14時24分
-
5韓国半狂乱! 「慰安婦=性奴隷」完全否定の米ハーバード大教授論文に「カネで論文書いた」と妄言 掲載予定の出版社に圧力も
夕刊フジ / 2021年2月26日 17時16分