金融機関への働きかけに強い違和感、通知発出は了承せず＝経産相

梶山弘志経済産業相は１３日、酒類提供を続ける飲食店に金融機関から順守の働きかけを行ってもらうという事務連絡の発出について「強い違和感を覚えた」と述べた。都内４月撮影（２０２１年　ロイター/Kim Kyung-Hoon）

［東京　１３日　ロイター］ - 梶山弘志経済産業相は１３日の閣議後会見で、政府の要請に応じず酒類提供を続ける飲食店に金融機関から順守の働きかけを行ってもらうという事務連絡の発出について「強い違和感を覚えた」とし、通知を出すことを了承した事実はない、と述べた。

梶山経産相は８日に金融機関に対して特措法に基づく命令の順守を求める事務連絡が内閣官房から関係省庁あてに出るとの説明を事務方から受けたという。その際、強い違和感を覚え、趣旨確認を事務方に指示しており「経産大臣として金融機関に通知を出すことを了承した事実はない」と述べた。

事務連絡については、９日に廃止するという連絡があったという。梶山経産相は「誤解を招きかねない事務連絡を発出しないことになったのは妥当だった」とした。