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ゴールドマン、第1四半期は大幅増益 CEO「中期目標達成に自信」

ロイター / 2021年4月15日 8時11分

米ゴールドマン・サックス・グループの第1・四半期決算は、市場予想を上回る大幅増益となった。写真は2013年7月、ニューヨークで撮影(2021年 ロイター/Brendan McDermid/File Photo)

[14日 ロイター] - 米ゴールドマン・サックス・グループが14日発表した第1・四半期決算は、市場予想を上回る大幅増益となった。特別買収目的会社(SPAC)による新規株式公開(IPO)ブームや新型コロナウイルスワクチン接種の広がりを背景とした株式トレーディングの活発化が業績を押し上げた。

こうしたトレンドが寄与し、同行の収益は四半期ベースで過去最高を記録。投資家が注目する株主資本利益率(ROE)も2009年以来の高水準に達した。

第1・四半期のROEは年率31%で、ソロモン最高経営責任者(CEO)が23年までに通期で達成したいとしている目標である13%の倍以上となった。

コスト面でも中期目標を上回った。第1・四半期の収入1ドル当たりの費用は53.3セント。ソロモンCEOの中期目標は60セント。

同CEOはアナリストとの電話会見で、23年までにこれらの目標を通期で達成できると「強く確信」しており、長期的にはより野心的な目標の設定が可能になると述べた。

ゴールドマンの株価は約2.3%高で引けた。

普通株主帰属の純利益は67億ドルで、前年同期の6倍近くに拡大。1株当たり利益は18.60ドルと、前年同期の3.11ドルから増加し、リフィニティブのまとめたアナリスト予想の10.22ドルを上回った。

総収入は177億ドルで倍以上に増加。主要4部門全てが増収となった。

投資銀行部門の収入は73%急増の37億7000万ドル。M&A(企業の合併・買収)などの助言業務の収入は11億ドルだった。

トレーディング事業を含むグローバル・マーケッツ部門の収入も47%拡大し、76億ドルと2010年以来の高水準に達した。

個人投資家の取引が活発となり、株式市場のボラティリティーが高まる中、株式トレーディング収入は68%増の36億9000万ドルだった。

コンシューマー・バンキング部門は32%の増収だった。

アナリストは同行の好決算を評価しつつ、市場の動きが鈍化した場合の持続可能性に疑問を投げ掛けた。

ゴールドマンのコンシューマー事業は、JPモルガン・チェースやバンク・オブ・アメリカなどのライバル行と比べ、新しく規模も小さい。このことからアナリストらは新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)が実際に終息し始めた際に経済再開による恩恵が他行と比べ小さいとみている。

KBWのBrian Kleinhanzl氏は「第1・四半期は好調だったが、収入の持続可能性には疑問が残る」と指摘した。

*内容を追加しました。

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