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JPモルガン四半期利益予想上回る、投資銀行好調

ロイター / 2022年1月15日 1時58分

米金融大手JPモルガン・チェースが14日発表した2021年第4・四半期決算は、トレーディング収入の落ち込みが響き、14%の減益となった。しかし、投資銀行部門の好調に支援され、1株利益は市場予想を上回った。2015年5月撮影(2022年 ロイター/Mike Segar)

[14日 ロイター] - 米金融大手JPモルガン・チェースが14日発表した2021年第4・四半期決算は、トレーディング収入の落ち込みが響き、14%の減益となった。しかし、投資銀行部門の好調に支援され、1株利益は市場予想を上回った。

米株式市場午前の取引で、JPモルガンの株価は約5%下落した。

第4・四半期の利益は104億ドル。1株当たり利益は3.33ドルと、リフィニティブのまとめたアナリスト予想の3.01ドルを上回った。

18億ドルの貸倒引当金の戻し入れも利益押し上げに寄与した。

全体の収入は横ばいの303億ドルだった。

トレーディング収入は13%減少した。債券トレーディング収入は16%減、株式トレーディングも2%減。

一方、M&A(企業の合併・買収)動向の活況を追い風に、投資銀行部門は28%の増収だった。

景気回復を背景に貸し出し業務も堅調となり、貸出残高は6%増加した。

また、人件費の増大が主因となり、非利息費用は11%増加し約180億ドルに達した。

ダイモン最高経営責任者(CEO)は、「新型コロナのオミクロン変異株やインフレ、サプライチェーンのボトルネックといった向かい風にもかかわらず、経済は引き続き堅調に推移している」と述べた。

バーナム最高財務責任者(CFO)は投資銀行部門の収入が22年に「小幅に正常化」すると同時に、トレーディング収入の減速も年内に幾分落ち着くことを見込むとした。

22年の費用は大半の予想を上回る770億ドルと予想。バーナム氏は「労働市場がタイトであることは事実」とし、人材確保に向けて費用が発生する可能性を指摘した。

21年通年では、貸倒引当金の取り崩しなどに支援され、利益と収入は共に過去最高に達した。

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