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中国、地方政府に官民連携事業の削減指示 債務リスク抑制=関係筋

ロイター / 2023年11月14日 18時37分

11月14日、 関係筋によると、中国政府は地方政府に対し「問題がある」と指摘された官民連携事業(PPP)を中止するよう命じた。北京の工事現場で2月撮影(2023年 ロイター/Thomas Peter)

[北京 14日 ロイター] - 関係筋によると、中国政府は地方政府に対し「問題がある」と指摘された官民連携事業(PPP)を中止するよう命じた。地方政府の債務リスクを抑制することが狙い。

地方政府や政策銀行、国有金融機関に宛てた先月の中国国務院(内閣に相当)の文書に新たなガイドラインが記載されていたという。

これまで年間予算の最大10%をPPPに充てることを地方政府に認めてきたが、これを廃止し今後は当局が事業を個別に審査する。多くの地方政府のPPP支出が過去数年間で基準の上限に達していた。

国家審計署が今年が実施した検査で「問題のある」と指摘された事業には停止し、指摘された問題に対処するよう命じた。関係筋の1人は問題のある事業ついて、地方政府のインフラ投資会社である融資平台(LGFV)が民間のパートナーを装ったケースなどが含まれると説明した。

また2月までにパートナーを決定する入札手続きが終了していないプロジェクトは全て停止される。

PPPの監督官庁は財政省から国家発展改革委員会(発改委)に変更される。地方政府は11月中に全てのPPPを国務院と発改委に報告する必要があるほか、特別目的債や一般債を発行して事業に伴う債務を返済することが奨励されているという。

中国政府は2014年から民間資金を公共インフラ事業に活用するPPPを推進してきた。しかし一部の地方政府が債務による資金調達のための「抜け道」として利用していることへの懸念が高まていた。

中国銀行のリポートによると、22年末時点で中国は1万4000件以上のPPPを実施し、投資額は20兆9000億元(2兆8700億ドル)とフランス経済にほぼ匹敵する規模に達している。

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