トランプ米大統領、息子のコロナ感染は「軽症」 学校再開訴える
ロイター / 2020年10月15日 12時14分
10月14日、トランプ米大統領はアイオワ州での選挙集会で、息子が新型コロナウイルスに感染したものの軽症だったと述べ、早期の学校再開を訴えた。2016年の大統領選でメラニア夫人、息子のバロン君と、ニューヨークで撮影(2020年 ロイター/Mike Segar)
[デモイン(米アイオワ州) 14日 ロイター] - 11月3日の米大統領選まで3週間を切る中、トランプ大統領は14日、中西部アイオワ州で選挙集会を開いた。自身の息子が新型コロナウイルスに感染したものの軽症だったことを引き合いに出し、早期の学校再開を訴えた。
メラニア・トランプ大統領夫人はこの日、息子のバロン君(14)も新型コロナ検査で陽性の結果が出ていたことを明らかにした。
トランプ大統領はデモインの空港で開いた集会で「(バロンは)感染していることに気付いてすらいなかったと思う。彼らは若くて免疫力が強いため、撃退できる」と述べた。
「バロンは検査で陽性だったが、その後陰性になった。人々は(ウイルスに)感染するが、その後消えるものだ」とし、「子供たちを学校に戻らせなければならない」と訴えた。
また「終わりなき戦争」を終結させる公約の一環として、アフガニスタン駐留米軍の大部分を早期に帰還させると改めて表明。年末ごろまでに駐留軍を小規模に削減したいとの考えを示した。
全米や一部激戦州の世論調査で民主党候補のバイデン前副大統領にリードを許しているトランプ氏は、「20日後にわれわれはアイオワ州で勝利する」とも述べた。集会の参加者にはマスクをしていない人も多く見られた。
選挙戦終盤でのアイオワ州訪問は、トランプ陣営が現地有権者の支持獲得に不安を抱いていることを示唆している。2016年の前回選挙では民主党のクリントン候補に10%ポイント近くの差をつけて勝利したが、世論調査によると、今回の選挙では接戦が予想される。
トランプ氏は15日に激戦州のノースカロライナ州とフロリダ州を訪問し、16日にはフロリダ、ジョージア両州、17日にはミシガン、ウィスコンシン両州で遊説する。17日夜にはネバダ州入りし、西部の州を回る見通しだ。
15日には当初、2回目の大統領候補討論会が行われる予定だったが、両候補はテレビ放送されるタウンホール形式のイベントにそれぞれ参加する。
NBCニュースはフロリダ州マイアミで開くトランプ氏のイベントについて、新型コロナ感染を防ぐため屋外で行うと明らかにした。バイデン氏はフィラデルフィア州でABCニュースのイベントに参加する。
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