午後3時のドルは103円後半、ユーロは1.21ドル前半で軟調
ロイター / 2021年1月15日 15時53分
[東京 15日 ロイター] -
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 103.79/81 1.2137/41 126.00/04
午前9時現在 103.83/85 1.2149/53 126.15/19
NY午後5時 103.79/82 1.2156/60 126.16/20
午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の103円後半。東京時間に明らかになったバイデン次期米大統領の1.9兆ドル規模の景気対策案に大きなサプライズはなかったとされ、ドルの反応は限定的だった。ユーロは米長期金利の低下への反応が鈍く、弱含みだった。
バイデン氏は14日(日本時間の15日午前)に演説し、1.9兆ドル規模の新たな景気対策案を発表した。現金給付などを含む「救済策」とインフラ投資や環境問題対応などの「再建策」の2段構えとすることなどを明らかにしたが、ドルは103円後半、ユーロは1.21ドル半ばと、直後の反応はほぼなかった。
市場では「議会勢力は与野党が拮抗し、民主党も一枚岩とは言い難い。対策がどこまで実現するかを見極める必要がある」(アナリスト)との声が出ていた。
ドルは午前9時半ごろに、米長期金利の低下などを受けて103.70円付近まで下落したが、その後は仲値を挟んで国内勢の買いフローが活発化し、103.85円まで上昇した。午後は103円後半でこう着気味となった。週明け18日に米国が休場となることも、動きを抑制する一因になったという。
ユーロ/ドルは朝方に付けた高値1.2161ドルから1.2135ドルまで下落した。朝方に米長期金利が低下した局面でも、ユーロの戻りは鈍かった。
市場では「ドイツやフランスなどユーロ圏主要国でのロックダウンの延長による景気の落ち込みリスクや、欧州中央銀行(ECB)が示しているユーロ高懸念を踏まえて、来週には1.21ドルを割り込む展開になるとみている」(外為アナリスト)との見方が聞かれた。
「(14日に公表された)ECBの12月理事会の議事要旨でも、ユーロ高の悪影響が懸念されていた」(同)という。
ドイツのメルケル首相が所属する与党・キリスト教民主同盟(CDU)は近々新党首を選出する予定だが、反メルケルの保守派候補がやや優勢との見方もあり、ユーロにとってはマイナス材料だという。
米10年国債利回りは午後3時14分時点で1.1005/0988%の気配。朝方の1.1173%から低下した。
(為替マーケットチーム)
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