WHO米州事務局、域内コロナ対応に苦言 「感染地らしからぬ行動」
ロイター / 2021年4月15日 10時31分
4月14日、WHOの米州事務局である汎米保健機構のエティエンヌ事務局長は、域内各国は新型コロナウイルス感染が深刻化している地域にふさわしい行動をしていないと苦言を呈した。写真は米カリフォルニア州イングルウッドで3月撮影(2021年 ロイター/Mike Blake)
[ボゴタ 14日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)の米州事務局である汎米保健機構(PAHO)のエティエンヌ事務局長は14日、域内各国は新型コロナウイルス感染が深刻化している地域にふさわしい行動をしていないと苦言を呈した。
エティエンヌ氏は定例会見で、現状の感染拡大は懸念される状況だが、緩やかな感染対策を見れば驚きではないとし、ワクチンではこの拡大を抑えられないと指摘。
「感染力の強い変異株が拡散している中、社会的距離(ソーシャルディスタンス)は以前ほど厳格に守られていない。感染拡大の中心地らしい行動をしていない」とし、「最も高リスクの国では全員を守るためのワクチンはない。現状で可能なあらゆる手段を講じて感染を食い止める必要がある」と訴えた。
その上で、ワクチン供給の正常化には数週間かかると説明。英アストラゼネカのワクチンの副反応は極めてまれであり、各国は使用を継続すべきとの見解を示した。また指導者らに、感染拡大の初期兆候が見られた時点で規制を強化するよう呼び掛けた。
PAHO当局者は、明らかな規制の緩みが見られるとし、感染増加が顕著な国は地域ごとに短期のロックダウン(都市封鎖)を検討すべきだと指摘。世界的に新型コロナが制御されなければ、新たな抗ワクチン変異株が出現するという最悪のシナリオも起こり得ると警告した。
この記事に関連するニュース
-
モデルナ、ブラジル政府と1,250万回分のCOVID-19ワクチン供給契約を締結
PR TIMES / 2024年4月25日 16時15分
-
《批判殺到》6600億円分のコロナワクチン廃棄 厚労省は「無駄じゃない」 豊田真由子氏は「ある程度は致し方ないが国民感情に配慮することも必要」
NEWSポストセブン / 2024年4月22日 11時15分
-
米州のデング熱流行が「非常事態」に、1カ月で約50%増加=PAHO
ロイター / 2024年4月19日 11時54分
-
「パンデミック条約」に国境なき医師団が求める5つのポイント──将来のパンデミックの予防、備え、対応のために
国境なき医師団 / 2024年4月16日 12時0分
-
米州でデング熱感染が急増、過去最悪シーズンの恐れ
ロイター / 2024年3月29日 10時54分
ランキング
-
1中国の産業スパイ活動に警戒すべき、独情報機関が国内企業に警告
ロイター / 2024年4月25日 1時5分
-
2[深層NEWS]北朝鮮の弾道ミサイルは「韓国の軍事基地が目標」…小原凡司氏
読売新聞 / 2024年4月25日 0時8分
-
3バイデン大統領、ロシア支援の中国を名指し「部品・技術を供給」と非難 ウクライナ支援予算署名
産経ニュース / 2024年4月25日 8時0分
-
4米軍がニジェールから撤収へ アフリカの過激派監視拠点 ロシアは軍事顧問派遣、強まる影響力
産経ニュース / 2024年4月25日 17時18分
-
5北朝鮮、岸田首相の真榊奉納を非難
時事通信 / 2024年4月25日 12時9分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください