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日経平均は大幅続伸、米株高好感し2万9000円回復

ロイター / 2021年10月15日 15時57分

 10月15日、 東京株式市場で日経平均は大幅に続伸し、2万9000円を回復した。写真は2009年11月、都内の株価ボード(2021年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 15日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は大幅に続伸し、2万9000円を回復した。前日の米国株式市場が大幅上昇したことを好感して幅広く物色された。為替市場でドル/円が114円をつけたことで戻り相場に弾みがつき、大台の回復につながった。

14日の米国株式市場は主要3指数がそろって上昇。好決算を発表した金融大手モルガン・スタンレー(モルガンS)や医療保険大手ユナイテッドヘルス・グループなどが買われたほか、この日発表された経済指標を受けて利上げ見通しを巡る懸念が後退した。

日経平均は終始、堅調な動きとなった。米ハイテク株高の流れを受けて、東京エレクトロンやレーザーテックなど半導体関連の上昇が日本株相場をけん引し、幅広い銘柄が買われた。

半導体受託生産で世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)が日本で工場を建設すると14日に発表したことを受け、半導体関連のほか、ファクトリーオートメーション(FA)のファナックやキーエンスといった設備投資関連にも思惑が波及。政府が支援する構えであることも、幅広く地合いの改善につながった側面がありそうだ。岸田文雄政権による成長戦略への積極姿勢との受け止めも市場では聞かれた。

後場には10月4日以来となる2万9000円台を回復。アジア株や米株価指数先物が堅調に推移する中、ドル/円が114円台をつける動きとなり、上昇に弾みがついた。

市場では「直近の下落の半値戻しとなれば上昇に弾みがつきそうだ。ひとまず25日移動平均線(2万9310円97銭=15日)付近を目指す流れが出てくるのではないか」(証券ジャパンの大谷正之調査情報部部長)との見方が聞かれた。

きょうの上昇によりテクニカル面で底打ちを確認したとみる関係者は多い。9月14日の年初来高値(3万0795円78銭)から10月6日の安値(2万7293円62銭)への下落局面の半値戻しは2万9044円70銭。

TOPIXは1.86%高で取引を終了。東証1部の売買代金は2兆8420億0500万円だった。東証33業種は、全業種が値上がりした。値上がり率上位には、機械、海運業、電気機器、金属製品、証券業と並んだ。

トヨタ自動車やホンダ、ソニーグループといった主力株は総じて堅調。指数寄与度の大きいソフトバンクグループもプラスだった。一方、ファーストリテイリングはさえなかった。前日発表した2022年8月期の業績予想が市場予想を下回り、嫌気された。

東証1部の騰落数は、値上がりが1989で全体の91%となった。値下がりは155、変わらずは40だった。

終値 前日比 寄り付き    安値/高値  

日経平均 29068.63 +517.70 28787.26 28,726.22─29,082.35

TOPIX 2023.93 +36.96 2005.45 2,001.89─2,024.22

東証出来高(万株) 114320.00 東証売買代金(億円) 28420.05

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