中小企業支援策は近く資金不足に、米共和党が拡充訴え
ロイター / 2020年4月15日 11時1分
米上院共和党とトランプ政権は4月14日、新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受けている中小企業向けの現行の3490億ドルの支援策は資金が底をつきつつあると警告、追加支援に合意するよう野党・民主党に要請した。4月7日、ワシントンで撮影(2020年 ロイター/Jonathan Ernst)
[ワシントン 14日 ロイター] - 米上院共和党とトランプ政権は14日、新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受けている中小企業向けの現行の3490億ドルの支援策は資金が底をつきつつあると警告、追加支援に合意するよう野党・民主党に要請した。
上院共和党のマコネル院内総務は、民主党が2500億ドルの追加支援案を出席議員全員の賛成で可決することに合意しない限り、現行枠は週内に資金が尽きる可能性があると述べた。
民主党は2500億ドルの追加支援の必要性を認める一方で、マイノリティが経営する会社や地方の中小企業に資金が回ることを確実にし、病院や地方政府、貧困層も支援対象に加えることを求めている。共和党は民主案に反対している。
マコネル氏は声明で「他の政策に関する再交渉を主張したり最後通告を突きつける時間はない」と強調。「危機時に労働者の給与を支える純粋な支援金に異論が出るはずがない」とした。
国家経済会議(NEC)のカドロー委員長はFOXビジネスのインタビューで、同支援制度の下で総額2500億ドルに上る100万件の融資が承認されたと明らかにした。現行枠の約7割に相当する。また、数日内に資金が尽きる可能性があると述べた。
一方、民主党のペロシ下院議長は共和党案にあらためて反対を表明。「マコネル院内総務が示した案は、中小企業の存続を脅威にさらしている問題を拡大させ、病院や地方政府には何の支援も行わないものであるため、受け入れることはできない」と述べた。
ペロシ氏はこのほか、連邦準備理事会(FRB)の企業への融資枠について、非営利団体や大学なども対象に含める必要があるとの考えを示した。
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