緊急事態宣言、期間延長の必要性を来週末にも議論=関係筋
ロイター / 2020年4月15日 19時3分
[東京 15日 ロイター] - 政府は、5月6日までとなっている緊急事態宣言の実施期間を延長するかどうか、来週末にも議論する。東京を中心とした感染者数の拡大ペースや医療機関の逼迫状況から専門家が必要と判断すれば延長が検討される見通し。複数の関係筋が明らかにした。
政府は今月7日、新型コロナ特措法に基づく緊急事態宣言を発令した。安倍晋三首相は専門家の分析をもとに「私たち全員が努力を重ね、人と人との接触機会を最低7割、極力8割削減することができれば、2週間後には感染者を減少に転じさせることができる」との見通しを示していた。
発令から1週間が経過した現在の感染拡大状況について、政府内の受け止めは、感染爆発には至っていないが、ここから1週間が瀬戸際というものだ。焦点は東京都の新規感染者で「毎日100人前後で安定して推移すれば、感染爆発は抑制できたことになるが、医療機関のひっ迫状況次第では延長が議論されることになる」(政府・与党関係者)という。
判断時期は大型連休前とされ、4月20─24日の週の後半との見方が多い。延長幅については「最低2週間」(同)との声も出ているが、現時点でコンセンサスはないもようだ。
日本の感染者数が人口比で他の主要国と比べて少ないなどの批判や国民の不安を受けて、政府は感染の有無を調べるPCR検査数を拡大している。このことが「自然に新規感染者数の拡大につながる上、感染経路不明の新規感染者が非常に多い」(別の政府・与党関係者)として、延長が望ましいとの声も聞こえる。
安倍首相は緊急事態宣言を発令した7日の会見などで「取り組みが奏功し、対象となる7都府県全体の1日あたりの新規感染者数をクラスター対策が可能なレベルまで低減できれば、感染者の爆発的増加の可能性は相当程度低下する」と指摘。解除時期については「専門家の意見を聞き、適切に判断する」と語った。その日のテレビ番組では「専門家が収束に至っていないと判断すれば延ばすことになる」と説明していた。
(竹本能文)
この記事に関連するニュース
-
電力・ガス補助金に再延長案、12月補正で対応可能=関係筋
ロイター / 2024年9月13日 15時9分
-
衆院選10月27日の見方拡大 政府、1日国会召集を伝達
共同通信 / 2024年9月12日 6時15分
-
岸田から次期総裁への置き土産「憲法改正」は総選挙に向けた「裏金問題」隠しか
ニューズウィーク日本版 / 2024年9月11日 13時53分
-
自民党を「ビッグモーター」にしたくなかった…石破茂が「裏切り者」と言われても"自民批判"を躊躇しないワケ
プレジデントオンライン / 2024年9月10日 10時15分
-
古市憲寿氏が熱弁 南海トラフ巨大地震注意に伴う行動制限に「社会止める意味あるのか」
東スポWEB / 2024年8月18日 13時14分
ランキング
-
1トランプ氏暗殺未遂事件としてFBI捜査…容疑者の男、ゴルフコース脇の茂みからライフル銃向けたか
読売新聞 / 2024年9月16日 8時50分
-
2北朝鮮製兵器の到着後、攻勢強めるロシア軍…ウクライナ情報機関トップ「尋常ではない量の砲弾を送り続けている」
読売新聞 / 2024年9月15日 18時49分
-
3東部ハリコフ市のアパートにロシア誘導爆弾、1人死亡・42人負傷
ロイター / 2024年9月16日 10時0分
-
4ドイツ 不法移民対策強化 隣接する全9か国に国境審査導入
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年9月16日 9時11分
-
5イスラエル軍による空爆で人質死亡か 軍発表
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年9月16日 7時17分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください