英中銀、必要に応じて再度「速やかに」追加措置=ベイリー新総裁
ロイター / 2020年3月16日 23時43分
[ロンドン 16日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)のベイリー新総裁は16日、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大で英経済が衝撃を受けた場合、中銀は「速やかに」追加措置を取ると確約した。
ベイリー氏はカーニー氏の後任としてこの日に総裁に就任。英BBCニュースに対し、長期成長見通しが経済に対する短期的な被害で恒常的な影響を受けないよう、中銀は鋭意対処すると表明。「このために中銀は先週、迅速に対応し、必要に応じて再度、迅速に対応する。国民はこの点について確信して欲しい」と述べた。
英中銀は11日、新型ウイルス感染拡大により景気が脅かされていることに対処するために緊急利下げを決定。政策金利を0.75%から0.25%に引き下げた。同日、スナク英財務相は感染拡大による景気後退リスク阻止に向け300億ポンド規模の景気刺激策を盛り込んだ新年度予算を発表した。刺激策の規模は1992年以来最大となる。
エコノミストの間では、英中銀はゼロ%を若干上回る水準まで一段の利下げを行い、資産買い入れ策の拡大を決定する可能性があると指摘。一部では中銀が国民にお金をばらまく「ヘリコプターマネー」政策導入に踏み切る可能性もあるとの見方も出ている。
こうした中、 英中銀のほか、米連邦準備理事会(FRB)、欧州中央銀行(ECB)、日銀を含む6中銀は15日、ドル・スワップ協定を通じた流動性供給を拡充すると発表。新型コロナの感染拡大を受けたドルの急騰に対応し、金融機関や事業会社によるドル調達コストを押し下げる。
ベイリー総裁は6中銀による協調措置は、金融市場における「かなり大きな混乱」に対応するためのものだったとし、「この措置がきょう、および今後の金融市場でどのように作用するか見守りたい。これは主要中銀の力強い協調措置だったことを強調したい」と述べた。
米FRBは15日、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を100ベーシスポイント(bp)引き下げ、0─0.25%としたほか、今後数週間にバランスシートを少なくとも7000億ドル拡大すると表明した。
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