FOMC受けドル乱高下、ビットコイン2万ドル突破=NY市場
ロイター / 2020年12月17日 7時23分
12月16日、ニューヨーク外為市場では、米連邦準備理事会(FRB)の資産購入政策に反応し、ドルが乱高下。写真は米ドル紙幣。ワシントンで2015年3月撮影(2020年 ロイター/Gary Cameron)
[ニューヨーク 16日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、米連邦準備理事会(FRB)の資産購入政策に反応し、ドルが乱高下。また、暗号資産(仮想通貨)のビットコインは初めて2万ドルの大台に乗せた。
FRBは15─16日に開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0─0.25%に据え置いた。月額1200億ドル規模の国債購入プログラムについては「最大雇用と物価安定の目標達成に向けてさらに著しい進展が見られるまで」継続すると表明した。
これを受け、ドル指数は90.713に上昇。しかし、長期債の購入拡大に動かなかったことで失望感が広がり、2年ぶりの安値近辺まで下落した。終盤の取引では0.2%安の90.2970で推移した。
ウェルズ・ファーゴのマクロストラテジスト、エリック・ネルソン氏は、一部では購入国債の年限長期化もしくは購入ペースの加速などが期待されていたと指摘。さらに、FRBが長期債利回りの幾分の上昇を容認するシグナルが示されたとし、「市場がそれを十分に認識したかどうかは不明だ」と述べた。
ビットコインは7.15%高の2万0824ドル。年初からの上昇率は170%超となった。
DRWトレーディングの市場ストラテジスト、ルー・ブライエン氏は「顧客ベースの裾野が広がり、企業や大口投資家にも波及していることから、ビットコインは一段と持続可能となる可能性がある」と述べた。
スイスフランは一時、対ドルで6年ぶり高値を更新。米財務省はこの日、貿易相手国の通貨政策を分析した半期為替報告書を公表し、スイスとベトナムを「為替操作国」に指定。両国が今年6月まで、外国為替市場に介入し、スイスの介入の少なくとも一部は、国際収支の調整を防ぐためのスイスフラン押し下げが目的だったと主張した。
スイスフランは終盤の取引で上げ幅を縮小し、0.8856フランで推移。ベトナム通貨ドンもほぼ変わらずの2万3126ドン。
ユーロ/ドルは0.29%高の1.2186ドル。堅調なユーロ圏指標に加え、英国と欧州連合(EU)の通商交渉進展に向けた期待を追い風に、ユーロは一時2018年4月以来初めて、1.2212ドルを上抜ける場面もあった。
ドル/円 NY終値 103.48/103.51
始値 103.31
高値 103.91
安値 103.30
ユーロ/ドル NY終値 1.2197/1.2201
始値 1.2194
高値 1.2207
安値 1.2126
(表はリフィニティブデータに基づいています)
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