過度のインフレ高進、現時点でリスクではない=米SF連銀総裁

ロイター / 2021年2月17日 8時53分

 2月16日、米サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁は、インフレの過度な高進は現時点でリスクになっていないとし、インフレを恐れると雇用が失われる可能性があると警告した。写真は米カリフォルニア州カールスバッドの商業施設で昨年7月撮影(2021年 ロイター/Mike Blake)

[16日 ロイター] - 米サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁は16日、インフレの過度な高進は現時点でリスクになっていないとし、インフレを恐れると雇用が失われる可能性があると警告した。

低金利や財政出動が米経済の過熱につながり、インフレ高進を招くとの指摘に否定的な見方を示した。

デイリー総裁はサンフランシスコ大学が主催したオンラインイベントで「望まざるインフレが間近に迫っているとは考えていない」とし、「現時点で認識すべきリスクではない」と述べた。

米連邦準備理事会(FRB)は、インフレ率が2%に上昇し、この水準をやや超える軌道に乗るとともに、経済が完全雇用に達するまで、政策金利をゼロ近辺に維持すると確約している。インフレと雇用の両面で「さらに著しい進展」が見られるまで、月額1200億ドルの債券買い入れを継続するとも表明している。

こうした超緩和的なスタンスに加え、バイデン政権が1兆9000億ドル規模の新型コロナウイルス経済対策を提案していることを踏まえ、一部のアナリストはインフレ高進を警告している。

デイリー総裁は「差し迫ったインフレをさほど懸念する必要はない。(インフレを)恐れると、数百万人の雇用、数百万人の生計、数百万人の希望と夢が犠牲になることを認識すべきだ」と述べ、FRBが早期に引き締めに転じた場合の経済への打撃に警鐘を鳴らした。

その上で「完全雇用と物価安定という2つの責務に注力すべきだ。物価安定を巡る懸念にとらわれるあまり、脇に追いやられて仕事を失った人々のことを忘れてはならない」と述べた。

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