フィリピン中銀、金利を2%に据え置き 新変異株とインフレ警戒
ロイター / 2021年12月16日 19時7分
[マニラ 16日 ロイター] - フィリピン中央銀行は16日、政策金利の翌日物リバースレポ金利を過去最低の2.00%に据え置いた。
新型コロナウイルスのオミクロン株の影響を巡る不透明感が浮上する中、景気を下支えする。インフレ環境は引き続き「制御可能」との見解も示した。
ロイター調査ではエコノミスト22人全員が据え置きを予想していた。
中銀は翌日物の預金金利と貸出金利もそれぞれ1.5%、2.5%に据え置いた。
中銀のジョクノ総裁は会見で「総合的に見ると、インフレ環境が制御可能なため、政策手段を忍耐強く維持する余地がある」と述べた。
11月のインフレ率は前年比4.2%。中銀目標の2─4%を上回った。第3・四半期の経済成長率は前年比7.1%。
総裁はオミクロン株の出現で経済成長とインフレ率の双方に下振れリスクがあると指摘。
「このため、現段階では現行の金融政策支援を維持することで、今後数四半期の景気の勢いを維持できるだろう」と述べた。
平均インフレ率の予測は、2021年が4.4%、22年が3.4%。
ダキラ副総裁は、インフレ予測は、世界の金利の市場予想を考慮したと説明した。
キャピタル・エコノミクスのシニア・アジア・エコノミスト、ガレス・レザー氏は、オミクロン株のリスクを踏まえ、中銀が22年いっぱい金利を据え置く可能性があると指摘。
「フィリピンはワクチン接種率が低いため、域内の大半の国に比べてオミクロン株の広がりに対し脆弱性が高い」と述べた。
この記事に関連するニュース
ランキング
-
1“特殊詐欺拠点”に日本人6人が監禁か ミャンマーの中国系犯罪集団
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2025年1月13日 12時4分
-
2トランプ氏、山火事対応めぐり加州知事らまた「口撃」
AFPBB News / 2025年1月13日 9時47分
-
3《「臓器売られる覚悟」「薬を盛られ意識が朦朧…」》タイ国境付近で“消える”日本人女性たち「森林で裸足のまま保護」
NEWSポストセブン / 2025年1月13日 7時15分
-
4高級車数十台が玉突きし乗り捨て・「自宅へ急ぐ車と逃げる車が衝突しパニック」…ロス山火事
読売新聞 / 2025年1月13日 14時30分
-
5トランプ氏、プーチン大統領と近く電話会談…数か月以内に本格的な停戦交渉開始の意向
読売新聞 / 2025年1月13日 17時44分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください