午後3時のドル104円半ば、急変動経て停滞
ロイター / 2020年11月17日 15時26分
午後3時のドル/円は104円半ば。米モデルナが新型コロナウイルスワクチンの後期臨床試験(治験)で94.5%の効果を確認したと発表し、104円前半から105円前半へ一時急伸。その後にNY市場で104円半ばへ反落し、東京市場では停滞した。写真は、モデルナが運営する研究室。2020年11月16日に撮影。(2020年 ロイター/サードパーティ提供)
[東京 17日 ロイター] -
ドル/円
午後3時現在 104.50/52 1.1854/58 123.90/94
午前9時現在 104.52/54 1.1858/62 123.95/99
NY午後5時 104.56/59 1.1853/55 123.93/97
午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の午後5時時点と変わらずの104円半ば。海外市場で大きな上下動を経た直後とあって方向感を見いだしづらく、売買は停滞気味だったという。
東京市場のドルは小動きで、朝方の高値104.61円から、午前9時過ぎの104.43円を安値として、上下18銭の狭いレンジ内でもみあった。
前日海外市場でドルは大きく変動。米モデルナ
市場では、ドルが急反落した理由について、その後発表された米経済指標の下振れや米国債金利の低下など複数の説が出回っている。「ワクチンの早期開発期待がリスクオンのドル売りを後押しした」(証券)とする見方もあった。
米商品先物取引委員会(CFTC)が16日に発表したIMM通貨先物の非商業(投機)部門の取り組みによると、10日時点の円の買い越し(ネットロング)<1097741NNET>は4万1894枚と、前週の2万8098枚から1.48倍に拡大し、2016年11月以来の高水準となった。
市場では「4年前の大統領選直前のレベルまで円ロングが増えている。2016年の大統領選後は円ロングが円ショートに急転換し、その後2017年を通じて大幅な円ショートとなった。今回は4年ぶりとはいえ、まだ絶対水準(円ロングの規模)が低すぎるので、エネルギーがたまっているようにはみえない」(エコノミスト)との指摘が出ていた。
東京市場では英ポンドも堅調だった。地元紙が欧州連合(EU)との離脱協議で早期合意の可能性を伝えたことが手掛かり。ポンドは137円後半から138円前半へ上昇した。
(為替マーケットチーム)
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