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原油先物は下落、米石油備蓄放出に期待高まる

ロイター / 2021年11月17日 12時10分

 17日の原油先物は下落。米ガソリン在庫の予想以上の減少を受け、バイデン政権が戦略石油備蓄の放出を迫られるとの期待が高まった。米テキサス州で2018年8月撮影(2021年、ロイター/Nick Oxford)

[メルボルン 17日 ロイター] - アジア時間の原油先物は下落。米ガソリン在庫の予想以上の減少を受け、バイデン政権が戦略石油備蓄の放出を迫られるとの期待が高まった。

0211GMT(日本時間午前11時11分)時点で米WTI原油先物は0.76ドル(0.9%)安の1バレル=80.00ドル。北海ブレント先物は0.72ドル(0.9%)安の82.71ドル。

市場筋によると、米石油協会(API)が発表した週間統計で12日時点のガソリン在庫は前週比280万バレル減となった。ロイターがまとめたアナリスト予想の60万バレルより大幅な減少だった。

バイデン大統領は高騰するガソリン価格押し下げに向け戦略石油備蓄を放出する可能性を検討しているが、民主党議員の間では見解が分かれている。

アナリストは、戦略備蓄の放出は一時的な対策にしかならず、価格の持続的な押し下げには米シェール企業あるいは石油輸出国機構(OPEC)の増産が必要だと指摘。

OANDAのアナリスト、エドワード・モヤ氏はリポートで、「米国が戦略石油備蓄を放出しても、米消費者はわずかな恩恵しか受けないと市場は確信しているようだ」と述べた。

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