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EXCLUSIVE-ECB、資産圧縮へ再投資の早期停止求める声拡大=関係筋

ロイター / 2023年4月17日 12時6分

欧州中央銀行(ECB)当局者の間で、債券買い入れプログラムへの再投資停止を求める声が高まっていることが関係者の話で分かった。独フランクフルトのECB本部ビル、2018年3月撮影(2023年 ロイター/Ralph Orlowski)

[ワシントン 14日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)当局者の間で、債券買い入れプログラムへの再投資停止を求める声が高まっていることが関係者の話で分かった。インフレ抑制策の一環としてバランスシートを圧縮する狙いがある。

ECBは資産購入プログラム(APP)で購入した国債など3兆2000億ユーロの資産を保有。既に満期償還金の再投資を一部停止し、保有資産を毎月150億ユーロのペースで減らしている。

ベルギー中銀のウンシュ総裁は14日、年内に再投資を完全に停止することが好ましいとの考えを示した。

このほか5人の関係者はロイターに対し、インフレ抑制の重要性を考慮すると保有資産圧縮ペースは遅すぎると指摘し、今年後半に再投資を完全に停止すべきだと述べた。

ただ、急停止ではなく、先月の金融不安のような状況に対処できるよう柔軟性を維持しつつ、現在のように市場が落ち着いている場合は償還金を再投資すべきでないとした。現時点で保有資産の売却を支持する声は聞かれなかった。

ラトビア中銀のカザークス総裁は、市場の状況が許せば再投資を停止すべきだが、必ずしも決まった日程で行う必要はないとし、より慎重な見方を表明。「量的引き締めを加速させるのは金融市場がそれに対処できるという確信が得られたときだ」と述べた。

ECBは第2・四半期末まで保有資産を毎月150億ユーロ減らすとしており、おそらく6月の会合でこの決定を見直すとみられる。

償還額は変動するが、今年後半には約1480億ユーロの債券が満期を迎えることから、再投資を完全に停止した場合、現時点で予定される月150億ユーロに加え、580億ユーロ相当の債券が満期償還されることになる。

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