ライアンエア、21年度は赤字縮小 今年度予想は示せず
ロイター / 2022年5月17日 15時21分
5月16日、ライアンエアが発表した今年3月末までの2021年度決算は、純損失が3億5500万ユーロ(3億6900万ドル)で、赤字幅は前年より縮小した。写真はダブリン空港で2018年3月撮影(2022年 ロイター/Clodagh Kilcoyne)
[ダブリン 16日 ロイター] - 欧州格安航空大手ライアンエアが16日発表した今年3月末までの2021年度決算は、純損失が3億5500万ユーロ(3億6900万ドル)で、赤字幅は前年より縮小した。
今年の旅客数見込みは1億6500万人とした。前年の9700万人から回復するだけでなく、コロナ禍前の年間最多記録1億4900万人も上回る目標にした。
ただオライリー最高経営責任者(CEO)はアナリスト説明会で、22年度業績見通しについては「そこそこの黒字回帰」を期待していると表明するにとどめた。コロナ禍やウクライナ危機を巡る不確実性があるためで、年度下期になるまではまともで的確な見通しは「不可能ではないにしても、実際的でない」と述べた。
オライリー氏によると、ここ何週間かで予約状況は改善している。今年の夏料金のピークはコロナ禍前をやや上回るとの楽観的な見方も慎重ながら示した。一方で、同業他社がこの夏の業況回復を過大に言い立てていることをやや懸念していると指摘。
オライリー氏は、今度の冬は経済の下降も予想されるため、冬に向けて見込みに慎重さが必要との考えも示した。それでも同社はコスト抑制がうまくいくため、航空市場が何らかの景気後退に陥ったとしても切り抜けられるとの自信も強調した。
引き渡し遅延が続く米航空機メーカーのボーイングについては、経営陣が奮起して引き渡しをもっと早める必要があり、さもなければ経営陣の交代もやむなしではないかと批評した。ボーイング737―8200ジェット機が来年夏にかけて、計画より多く引き渡されることを望むとも指摘。ボーイングが奮起してさらなる追加注文を受けなければ、ライアンエアの成長のため中古機リース市場に向かう可能性もあるとくぎを刺した。
この記事に関連するニュース
-
2024年度、「増収増益」を見込む企業は26.3% 上向き傾向が続くも、勢いはやや鈍化
PR TIMES / 2024年4月23日 16時45分
-
ユナイテッド航空、4─6月利益見通しは市場予想上回る 機体納入低調
ロイター / 2024年4月17日 10時19分
-
貿易収支が3年連続赤字、輸出増で赤字幅は縮減=23年度貿易統計
ロイター / 2024年4月17日 9時59分
-
JAL新社長・鳥取三津子の〝二正面作戦〟航空・非航空事業を共に伸ばす!
財界オンライン / 2024年4月16日 15時0分
-
中国航空大手3社、昨年は4年連続の赤字 コロナ禍からの回復鈍く
ロイター / 2024年3月29日 11時14分
ランキング
-
1「大事な大事な退職金2,000万円が“NISA”でみるみる溶けた。」年金月20万円の65歳元サラリーマン、老後計画崩壊で大後悔…「もう、生きていけない」【FPの助言】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年4月24日 11時45分
-
2「東大理3受かった子」に共通する"意外な性格" 日本イチ頭いい子供たちはどう勉強している?
東洋経済オンライン / 2024年4月24日 5時40分
-
3わずか2年半で消えた「幻のJR新型特急」とは 裏目に出た高性能
乗りものニュース / 2024年4月24日 9時42分
-
4「世界の猫を喜ばす」会社は、なぜ日本中の嫌われ者となったのか…いなば食品の炎上が止まらない根本原因
プレジデントオンライン / 2024年4月24日 9時15分
-
5IHI、エンジン燃費改ざん 4千台超、80年代からか
共同通信 / 2024年4月24日 19時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください