キャッシュレスに落とし穴=スマホ決済、対策不可欠―IT・金融界

時事通信 / 2018年12月6日 22時24分

 ソフトバンクで発生した大規模な通信障害は、スマートフォンを使ったキャッシュレス決済を推進しているIT企業や銀行業界にも衝撃を与えた。政府は海外に比べて遅れているキャッシュレス決済を推進しているが、落とし穴が露呈した格好。通信網の安定性向上など幅広い対策が必要となりそうだ。

 IT企業や金融機関ではスマホを使って代金を支払う「QRコード決済」参入の動きが急拡大している。顧客がスマホのアプリに表示した「QRコード」を店側が読み取るなどの方法で、決済する仕組みだ。

 ただ、通信障害によりQRコードが表示できず、店舗レジでの支払いが滞る事態も想定される。今回の問題でこうしたリスクを目の当たりにした顧客や小売店の間に不安が広がれば、キャッシュレス決済の浸透にブレーキがかかりかねない。

 IT企業関係者は「サービス普及に与える影響が心配だ」と不安を隠さない。大手銀行関係者も「通信障害にどう対応すべきか真剣に考えなければ」と話す。

 QRコード決済は導入コストの低さから中小飲食店などで普及が進む。携帯各社の通信設備が不具合を起こしても、店内に無線通信Wi―Fi(ワイファイ)サービスがあれば、決済は可能だが、東京都心の30代の居酒屋店長は「(代替として)ワイファイを入れるとなるとコストが気掛かりだ」と憂慮している。 

[時事通信社]

jiji

トピックスRSS

ランキング