S&P最高値、強気相場入り 新型コロナ禍から回復
ロイター / 2020年8月19日 6時20分
[ニューヨーク 18日 ロイター] - 米国株式市場では、S&P総合500種<.SPX>が終値として過去最高値を更新した。3月23日に新型コロナウイルス感染拡大を受けて付けた安値からは約55%上昇。2月下旬に始まった弱気相場はS&P500種の歴史の中で最も短かった。
リフィニティブのデータによると、S&P500種の3月23日からの103日間の上昇は過去87年間で最も大きかった。
米政府の大規模な財政刺激策と米連邦準備理事会(FRB)の金融刺激策を受け、米株式市場には大量の資金が流入。中でもアマゾン・ドット・コム
この日はアマゾンが4.1%高で終了。S&P500種構成銘柄の中で最も大きく上昇した。
ただ、この日の取引では米経済の基調的な力強さに対する疑念が払拭されず、四半期決算を発表したホームセンター大手のホーム・デポ
S&P500種はこれまでも何回か過去最高値を試しに行った後、ようやく最高値を更新。インキャピタルのチーフ市場ストラテジスト、パトリック・ラーリー氏は「経済全体の健全性を反映しているかは分からない」と指摘。「上昇はむしろ資産インフレに起因するものだった。資産インフレは市場に流れ込んだ流動性のほか、継続的な景気支援やドル安により引き起こされたものだ」と述べた。
ナスダック総合<.IXIC>は6月初旬にコロナ禍からの回復が確認されたが、それ以降終値としての過去最高値を18回更新。この日の過去最高値更新は年初から34回目。2019年全体では31回、18年全体では29回だった。
この日の上昇を主導したのは一般消費財株<.SPLRCD>。ハイテク株も貢献した。
ただ個別銘柄では、ホーム・デポが1.1%安の285ドルで終了。第2・四半期(8月2日まで)決算は既存店売上高の伸びが過去約20年間で最大となったものの、売上高はピークを付けた可能性があるとの見方を示し、売りを誘った。
ウォルマートも好決算にもかかわらず売られ、0.9%安で取引を終えた。
この日発表の米経済指標では、7月の住宅着工件数(季節調整済み)が年率換算で前月比22.6%増の149万6000戸と、2016年10月以来の増加率となった。
市場では連邦準備理事会(FRB)が19日に公表する7月の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が注目されている。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.40対1の比率で上回った。ナスダックでも1.66対1で値下がり銘柄数が多かった。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 27778.07 -66.84 -0.24 27853.4 27891.1 27668.7 <.DJI>
8 2 9
前営業日終値 27844.91
ナスダック総合 11210.84 +81.12 +0.73 11170.7 11230.6 11103.8 <.IXIC>
5 2 3
前営業日終値 11129.73
S&P総合500種 3389.78 +7.79 +0.23 3387.04 3395.06 3370.15 <.SPX>
前営業日終値 3381.99
ダウ輸送株20種 10865.12 -87.82 -0.80 <.DJT>
ダウ公共株15種 820.37 -3.59 -0.44 <.DJU>
フィラデルフィア半導体 2214.66 -12.95 -0.58 <.SOX>
VIX指数 21.53 +0.18 +0.84 <.VIX>
S&P一般消費財 1217.44 +17.52 +1.46 <.SPLRCD>
S&P素材 393.98 -1.43 -0.36 <.SPLRCM>
S&P工業 647.64 -3.51 -0.54 <.SPLRCI>
S&P主要消費財 662.85 +2.35 +0.36 <.SPLRCS>
S&P金融 408.22 -2.76 -0.67 <.SPSY>
S&P不動産 223.86 -0.34 -0.15 <.SPLRCR>
S&Pエネルギー 280.29 -4.89 -1.71 <.SPNY>
S&Pヘルスケア 1250.04 -0.43 -0.03 <.SPXHC>
S&P通信サービス 199.23 +2.15 +1.09 <.SPLRCL>
S&P情報技術 2022.92 +7.94 +0.39 <.SPLRCT>
S&P公益事業 303.69 -1.49 -0.49 <.SPLRCU>
NYSE出来高 8.10億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 23075 + 15 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物9月限 円建て 23060 0 大阪比 <0#NIY:>
この記事に関連するニュース
ランキング
-
1セブンの「リベンジドーナツ」、実は副産物だった? 7年ぶりの挑戦の裏には意外なドラマがあった
東洋経済オンライン / 2024年11月9日 7時40分
-
2「食べ放題の店」はなぜ倒産しないのか?…長年の疑問、明快な計算式で「なるほど」【経済学者が解説】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年11月9日 9時15分
-
3【牛丼並盛390円】物価高のなか『丼太郎』がチェーン店よりも安く牛丼を提供できるワケ「アルバイトは雇わずベテラン4人で」
NEWSポストセブン / 2024年11月9日 11時13分
-
4「中毒性がある」なぜハマる?ショート動画“無駄な時間”半数が回答も…、携帯各社が“増量プラン”あなたは毎月何ギガ使う?【Nスタ解説】
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年11月5日 21時38分
-
5最近「ユニクロU」や「ユニクロC」といった単語を見かけるのですが、一体何を意味しているのでしょうか? 普通のユニクロ商品と価格差はありますか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年11月8日 2時40分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください