中国の脅しは「台湾支持広めるだけ」、軍事演習受け外交部が声明

　台湾外交部（外務省）は１５日夜、中国の軍事的な脅しは米国や他の民主主義諸国による台湾支持を広めるだけとの見解を示した。写真はイメージ。１月撮影（２０２２年　ロイター／Dado Ruvic）

［台北　１６日　ロイター］ - 台湾外交部（外務省）は１５日夜、中国の軍事的な脅しは米国や他の民主主義諸国による台湾支持を広めるだけとの見解を示した。米議員の訪台に際し、中国が台湾周辺で軍事演習を行ったことを受け声明を発表した。

中国は米議員団の訪台は「意図的な挑発」であり「台湾海峡の緊張をさらにエスカレートさせた」と非難している。

台湾外交部は声明で、米議員団の訪問に対する中国の反応は「反抗的でばかげている」と非難。「中国共産党の全体主義政府による台湾への武力威嚇は、台湾の人々の自由と民主主義を守る意志を強めるだけで、米国やさらに多くの民主的パートナーからの台湾への支持拡大につながるだろう」とした。

自由で開かれたインド太平洋地域を守り、中国の「継続的な拡大」を阻止するために米国などと協力を深めていく方針を示した。

台湾の蔡英文総統は１６日、台湾独立派グループ主催のフォーラム向けビデオメッセージで、ロシアのウクライナ侵攻は民主主義が権威主義から直面する脅威を示すものだと指摘。台湾の主権を守る意向を表明した。