米ユナイテッド、第4四半期赤字が予想以上に縮小 春以降の予約好調
ロイター / 2022年1月20日 8時48分
1月19日、米ユナイテッド・エアラインズ・ホールディングスが発表した2021年第4・四半期決算は、ホリデーシーズンの力強い旅行需要に支えられ、赤字幅が予想以上に縮小した。写真はシカゴのオヘア空港に駐機中のユナイテッド機。2021年11月撮影(2022年 ロイター/Brendan McDermid)
[シカゴ 19日 ロイター] - 米ユナイテッド・エアラインズ・ホールディングスが19日発表した2021年第4・四半期決算は、ホリデーシーズンの力強い旅行需要に支えられ、赤字幅が予想以上に縮小した。
調整後ベースの1株当たり損益は1.60ドルの赤字。前年同期は7.00ドルの赤字だった。リフィニティブによると、アナリスト予想平均は2.11ドルの赤字。
売上高は81億9000万ドル。前年同期は34億ドル、予想は79億7000万ドルだった。
ユナイテッドの株価は引け後の時間外取引で約2%安の43.51ドル。
ユナイテッドは今年第1・四半期について、新型コロナウイルスのオミクロン変異株の影響が目先の需要を押し下げるとして、売上高は19年を20─25%下回る水準になると予想。ただ、春以降の予約は引き続き好調だとしている。
一方、冬の嵐や従業員間のコロナ感染増に伴う欠航やインセンティブ支給が業界のコストを押し上げている。ユナイテッドは今年の自社のコストについて、19年を上回ると予測。下回ると見込んでいた従来から一転した。
また、通年の輸送能力は19年を下回ると予測。従来は5%増を見込んでいた。今四半期については、パンデミック(世界的大流行)前の82─84%まで回復できる見込み。
同社は、プラット・アンド・ホイットニー(P&W)製エンジンを搭載したボーイング777─200型機が今四半期中に運航を再開するとした。昨年、ユナイテッド航空のホノルル便がエンジントラブルに見舞われ、デンバーに緊急着陸したことを受け、ワイドボディーの同機は運航停止となっていた。
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