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OPECプラス、減産順守徹底へ イラクなどに余剰分調整を要求

ロイター / 2020年8月20日 8時24分

サウジアラビアのアブドルアジズ・ビン・サルマン・エネルギー相は19日、世界的な原油需要は今年第4・四半期にも新型コロナウイルス感染拡大前の水準を回復すると述べた。テキサス州ラビング郡で昨年11月撮影(2020年 ロイター/Angus Mordant)

[ドバイ/ロンドン/モスクワ 19日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの非加盟国で構成する「OPECプラス」は19日、協調減産の順守状況を検証する合同閣僚監視委員会(JMMC)をテレビ会議方式で開き、順守率の低い国々に対し、8─9月にこれまでの生産余剰分を解消するよう求めた。

OPECプラス全体の減産規模は維持した。ただ、会合ではイラク、ナイジェリア、アンゴラ、カザフスタンなどの国々の順守状況が検証され、8─9月にこれらの国々が5━7月の余剰生産分を削減することで、全体の減産ペースが実質的に目標を上回る見通しとなった。

サウジアラビアのアブドルアジズ・エネルギー相は、世界的な原油需要は今年第4・四半期にも新型コロナウイルス感染拡大前の水準を回復すると予想。「OPEC、米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)、国際エネルギー機関(IEA)などさまざまな機関の予測の平均に基づくと、世界的な原油需要は第4・四半期中に新型コロナ感染拡大前の水準の約97%に達すると推測される。これは4月と5月の急減から大きな回復となる」と述べた。

OPECプラスは先月、8月から協調減産の規模を縮小することで合意。5月以降、世界の原油供給の約10%に当たる日量970万バレルの減産を実施してきたが、8月から12月まで減産幅を日量770万バレルに縮小する。[nL3N2EM3TF]

OPECは単独で、過去何十年にもわたり日量3000万バレルを上回る生産を行ってきたが、今年の減産を受けて、生産量は2000万─2200万バレルに低下している。

OPECプラスは声明で、5━7月に過剰生産した国々が8─9月にこの余剰分を削減することになると表明。具体的な量は示さなかった。

ロシアのノバク・エネルギー相は「完全順守の維持が非常に重要」と強調。同相は新型コロナ感染が判明しており、自宅からテレビ会議に参加した。

サウジのアブドルアジズ・エネルギー相は9月末までに過去の余剰分を全て解消すべきだと述べた。

北海ブレント先物 は4月に1バレル=16ドルを下回り、21年ぶりの安値を更新したが、現在は45ドルを超えている。

*内容を追加しました。

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