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テスラの保有ビットコイン評価額が取得原価割れ、売却しない方針

ロイター / 2021年5月20日 7時15分

 5月19日、足元で暗号資産(仮想通貨)ビットコイン価格が急落したため、米電気自動車(EV)大手テスラが保有するビットコインの時価は3月末時点から半減して12億6000万ドルと、実質的な取得原価の13億ドルをやや割り込んだ。2月撮影(2021年 ロイター/Dado Ruvic)

[19日 ロイター] - 足元で暗号資産(仮想通貨)ビットコイン価格が急落したため、米電気自動車(EV)大手テスラが保有するビットコインの時価は3月末時点から半減して12億6000万ドルと、実質的な取得原価の13億ドルをやや割り込んだ。

テスラは、ビットコイン価格が実質的な取得原価を下回った場合、減損費用を認定する必要があり、どこかの時期の業績に悪影響を及ぼす可能性があるとの認識を示した。

ただマスク最高経営責任者(CEO)は19日、「テスラは『ダイヤモンド・ハンズ』を持っている」とツイッターに投稿し、保有分を売却しないとのメッセージを発信した。ダイヤモンド・ハンズは、掲示板レディットでしばしば使われる言葉で、リスクの高い資産を果敢に持ち続けることを意味する。

テスラは2月8日、ビットコインに15億ドルを投じてその10%を既に売却したことを明らかにしていた。この売却は第1・四半期利益の押し上げにつながったものの、ビットコインの不安定な値動きがテスラの企業価値を揺さぶる危険性も浮き彫りになった。

投資アプリのフリートレードのアナリスト、デービッド・キンバリー氏は「今回の価格急落で、テスラにとってビットコイン投資がいかにリスクの高い行為かが証明されている」と指摘した。

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