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ロシアがウクライナ東部に攻勢、マリウポリ投降再要求 和平交渉停滞

ロイター / 2022年4月20日 8時56分

 4月19日、ロシア軍はウクライナ東部で攻勢を強め、ルガンスク州クレミンナを制圧したほか、南東部の港湾都市マリウポリのウクライナ兵士に改めて投降を求めた。マリウポリで19日撮影(2022年 ロイター/Alexander Ermochenko)

[キーウ(キエフ)/ハリコフ 19日 ロイター] - ロシア軍は19日、ウクライナ東部で攻勢を強め、ルガンスク州クレミンナを制圧したほか、南東部の港湾都市マリウポリのウクライナ兵士に改めて投降を求めた。西側諸国はロシアの大規模攻撃を受け、ウクライナへの武器供与拡大と対ロシア制裁強化を表明した。

ロシアのラブロフ外相はこの日、ウクライナでの「特別軍事作戦」は新たな段階が始まったと表明し、重要な進展になるとの見通しを示した。ショイグ国防相は、ロシア軍はウクライナ東部のルガンスクとドネツク両地域の「解放」計画を「系統的に実施している」と述べた。

ロシア軍は両地域を含む東部ドンバス地方に戦力を集中させる戦略に転じており、数千人規模の兵士を送り込み、砲撃やロケット弾で攻撃している。ウクライナ側はこれを「ドンバスの戦い」と呼んでいる。

ウクライナのポドリャク大統領顧問はマリウポリについて、自国軍の兵士が立てこもり抵抗を続けているアゾフスターリ製鉄所にロシア軍が地中貫通爆弾で攻撃していると述べた。ロイターは真偽を確認できていない。「世界は子どもの殺害をオンラインで見ても沈黙を続けている」とツイッターに投稿した。

ロシア国防省は19日夜、同製鉄所に立てこもるウクライナ兵士に再度、投降を要求。従来の期限までに1人も投降しなかったと明らかにした。ウクライナ兵士の指揮官は降伏しないと断言している。

<西側は支援拡大>

一方、米英仏独とカナダはウクライナへの追加支援を表明。米ホワイトハウスのサキ報道官は「われわれは砲弾などより多くの軍事的支援を引き続き提供する」とした上で、米国はロシアに対する追加制裁を準備していると語った。

国連のグテレス事務総長は、今週末にキリスト教の東方正教会が復活祭(イースター)を祝うのに合わせ、ウクライナで4日間の人道的停戦を実施し、民間人の退避や支援物資の輸送を可能にするよう訴えた。

ルガンスク州のガイダイ知事は、ロシア軍が同州クレミンナを制圧したと発表。ロシア軍は「全方面」から攻撃しており、当局は民間人の退避を試みていると述べた。民間人の死者を集計するのは不可能になっているとした。

ウクライナ当局は、ロシア軍が侵攻当初から包囲しているマリウポリでは2万人以上の民間人が死亡したと推定。

ポドリャク大統領顧問はマリウポリの「悲劇」を踏まえると、ロシアとの和平交渉は一段と複雑になっていると指摘。ロシア軍が「第2段階」の軍事作戦に集中する中、「次回の対面交渉がいつ可能になるか、予想するのは難しい」とした。

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