滝川西、悲願1勝逃すも意地の3点…攻撃で大観衆が手拍子

スポーツ報知 / 2017年8月13日 8時0分

竹原(手前)の3点適時二塁打に、滝川西ナインも歓喜のガッツポーズ

◆第99回全国高等学校野球選手権大会第5日 ▽1回戦 仙台育英15―3滝川西(12日・甲子園)

 滝川西(北北海道)は、1回戦で仙台育英(宮城)と対戦。3―15で敗れ、19年ぶり3度目の甲子園で悲願の初勝利を挙げることはできなかった。それでも7回2死満塁、9番・竹原陸二塁手(3年)が右中間へ走者一掃の適時二塁打を放ち、甲子園の大観衆を沸かせた。投げては、エース右腕の鈴木愛斗(まなと、3年)ら3投手をつぎ込んだが、2本塁打を含む18安打で15点を失い、初戦で敗退した。

 聖地の“魔物”にのみ込まれた。約4万7000人の大観衆が詰めかけた甲子園球場。1、2回と2本塁打で5点を許し、いきなり窮地に立たされた。「いつも通りの野球をできなかった」と小野寺大樹監督(41)。地区予選、北北海道大会計7試合を4失策で勝ち上がったチームが、この試合だけで4失策。初回無死一塁では、高見聖人三塁手(3年)が犠打を試みるも併殺に倒れ、6回まで走者を得点圏に進められなかった。独特の雰囲気にのまれ、ミスが連鎖し、最後までリズムを作れなかった。

 それでも、最後まで笑顔が絶えない全力プレーを貫き通し、大観衆を味方に付けた。5回無死一塁では、ゴロを処理した竹原が二塁へ悪送球も「笑顔を意識してプレーした」と決して下を向かなかった。無死二、三塁とピンチが広がった場面でも「全力が持ち味なので」と、伝令の渡部葵外野手(3年)がマウンドまで全速力で走り、観客の視線を引きつけた。

 そして7回だ。3四死球で2死満塁のチャンスを作り、9番・竹原が打席へ。この試合最大のチャンスに、滝川西の応援団に合わせて球場全体から手拍子が起こった。「聞こえていました。エラーしていたので、取り返したかった」と竹原。大声援に背中を押されたように、真ん中に入った直球に食らいついた。走者一掃の右中間適時二塁打。「大声援が気持ち良かったです」と一矢報いる一打に胸を張った。

 26度出場を誇る東北の雄・仙台育英に屈したが、「温かい応援に感動した。今度は感動させられるよう鍛え直します」と小野寺監督。この経験を糧に、“4度目の正直”へ向け再出発する。(宮崎 亮太)

hochi

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