小学校侵入のクマ射殺→「可哀想」と苦情 地元関係者に反論を聞く

J-CASTニュース / 2017年10月13日 17時59分

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まさかの問い合わせに地元困惑…(画像はイメージ。記事とは関係がありません)

岐阜県高山市の小学校で、野生のツキノワグマが授業中の校庭に侵入し、地元の猟友会が警察の指示のもとクマを射殺する出来事があった。この騒動をめぐり、「クマがかわいそう」との問い合わせが市や学校などに寄せられている。

地元の猟友会や学校、市の担当者はJ-CASTニュースの取材に、クマの射殺を決めた今回の判断について「妥当だった」と口を揃える。どの担当者も、射殺に反発する問い合わせが来たことに困惑を隠せない様子だった。

「子供の目の前で射殺していいのか」

高山市立栃尾小学校の校庭にクマが侵入したのは、2017年9月6日正午前ごろのこと。侵入したのは体長約1メートルのオスのツキノワグマで、発見した教職員の通報で警察や地元の飛騨猟友会メンバーが校庭に駆け付けた。

J-CASTニュースの10月13日の取材に応じた栃尾小学校の小谷好廣校長によれば、クマが侵入したのは児童の授業中。本来はグラウンドで運動会の練習を行う予定だったが、雨で中止となったため全児童が校舎の中にいた。

猟友会のメンバーらは校庭の木に登っていたクマを発見し、警察の指示を受けて射殺した。小谷校長によれば、銃の音に気付いた児童らがざわついたため、全校集会を開いて射殺した旨を生徒に伝えた。集会の直後は涙ぐんだ生徒もいたという。

この騒動を受けて、高山市教育委員会は栃尾小学校に対し、必要があればスクールカウンセラーを派遣すると伝えた。ただ、学校側は騒動以降、教員に児童の様子を入念にチェックさせているが、特に強いショックを受けた様子の児童はいないという。

こうした騒動がニュースで報じられると、学校や市には「クマがかわいそう」といった趣旨の問い合わせが寄せられることになった。

小谷校長に話を聞くと、学校側には、

「子供たちの前で射殺という選択をとることは本当に正しかったのか」
「射殺することが正しいとは教育しないで欲しい」

などの意見があった。また、高山市農務課の担当者も取材に対し、「クマが可哀想だ」「子供の目の前で射殺していいのか」などの問い合わせが電話やメールで寄せられたと明かした。

都会と田舎では「野生動物に対する考え方が違う」

10月13日昼までに学校と市に寄せられた問い合わせの数は約20件。なお、市農務課の担当者と小谷校長によれば、問い合わせはいずれも「県外」からだった。そのほか、関係者によれば、岐阜県庁にも複数の苦情が寄せられ、担当者が対応に追われているという。

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