宇佐美貴史、ギラついた感情をコントロールしプレーもメンタルも成長…代表候補5人連続インタビュー第3弾

スポーツ報知 / 2018年5月17日 10時0分

3月28日の国際親善試合マリ戦での宇佐美(中央)

 サッカーのロシアW杯日本代表候補選手の5日連続インタビュー第3弾は、FW宇佐美貴史(26)=デュッセルドルフ=を直撃。ドイツで計5シーズン目となる今季、2部とはいえ8ゴールの活躍を見せてチームの1部昇格&優勝に貢献。ロシアでの活躍も期待されるアタッカーが、自身の中に生まれた変化やW杯への思いを明かした。(取材、構成・金川 誉)

 ロシアW杯を目前に控える今季、宇佐美はドイツで初めてと言える充実のシーズンを送った。さらに、日本代表にはかつての恩師・西野朗監督が就任し“風が吹いている”ようにも見える。5月上旬。デュッセルドルフでの練習後、取材に応じた宇佐美はいたって冷静だった。

 「西野監督になったからといって、まったくアドバンテージはないでしょ。当落線上だと思っていますし。(西野監督を)知っているといっても前の話。僕自身も変わっているし、西野監督も変わっているというか、違う監督になられているやろうし。メリットだと感じたことはないです」

 西野監督に指導を受けたのは17歳からの約2年半。当時、攻撃面できらめく才能を見せる一方で、体の線が細く守備面に多く問題を抱えていた宇佐美にチャンスを与えた。そんな10代での日々から数々の経験を積み、現在は2児の父でもある26歳となった。

 「サッカー選手としても、人間としてもだいぶ変わっているとは思います。守備でもタフにやれるようになっている。もちろんボールを持っていればアイデアは出しやすいけど、相手が保持している中でもタフに戦って守って、そこから(攻撃に)出ていくという力も、当時に比べればついてきていると思います」

 プレーだけでなく、メンタル面でも成長を遂げていた。

 「2度目(2016年)にドイツに来た後、(試合に出られず)オレってこんなもんやなと痛感させられた。今まではそれをかみ砕けないから出てくるハングリー精神があったと思うけど、一方で自分自身を苦しめている部分もあった。そうじゃなくて、自分の小ささや限界を見定めた中で、進むべき方向を見定められるようになった。大人になった? ひと言で言えば、そうですね」

 Jリーグ時代は屈指の得点力と技術を見せたが、ドイツでは環境、チーム状況、さまざまな要因が重なって結果を残せない日々が続いた。そんな中で、感情をコントロールしていく術(すべ)を身につけていった。

 「自分自身をしっかり見つめる。それが大人になるということ。例えばスタート(先発)から外された時、ふてくされるぐらいの感情は持っていたし、それがなくなることの怖さがあった。もちろん今もそういう感情はあるけど、それをかみ砕いて、やるべきことを集中してやろうと考えられるようになった。感情を抑えていけるようになった」

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