働き方改革で住宅ローン破綻急増!残業代激減で返済間に合わず

J-CASTテレビウォッチ / 2019年5月15日 13時34分

住宅ローンが払えなくなるサラリーマンが増えている。「駆け込み寺」となっている任意売却で横浜の不動産会社に相談に訪れたのは、返済を5か月滞納しているテレビ映像制作会社に勤務する男性だ。銀行から督促状が届き、ローン残高2600万円の一括返済を求められた。払えなければ住居は競売にかけられることになる。

男性は20年前に5000万円で一戸建てを購入した。毎月の返済額21万円を同居する母と姉と3人で分担して支払っていて、男性の負担は6万円だった。月収は25万円(残業代6万円含む)あったが、働き方改革で残業がほぼなくなり、月収は19万円に減った。

さらに、母が認知症を患い、姉が介護費・医療費を負担し、住宅ローンは男性の負担となった。男性の月収ではローンは払いきれない。銀行と協議して、差し押さえを猶予してもらい、自宅の買主を探して2800万円で売却した。ローンは返済できたが、住まいからは退去しなくてはならなくなった。

マイホーム売却しても1000万円単位の残高

金融機関で働く40代の男性は4年前、0.8%の低金利で4LDKのマンションを購入した。8400万円した。月々の返済額は22万円と多かったが、年収は1400万円あったので、とくに大変とは考えなかった。だが、この収入は月に70~80時間の残業を前提にしたもので、残業がなくなったとたんに収入が月に40~50万円も減り、ローン返済が滞った。

14%と高利の遅延損害金は月々80万円にも上り、売却することを決めたが、思うように進まなかった。マンションの新築ラッシュの中では、売値を下げないと買い手が付きにくい。結局、7000万円で売却したが、借金が1000万円残った。

シンクタンク「みずほ総合研究所」の試算では、残業規制によって給与が日本全体で年間5.6兆円減少している。1人当たりにすると月7万円だ。サラリーマンの手取りはこの20年近く減り続けているという。年収平均587万円から537万円と、50万円減っているというデータもある。原因としては、社会保険料の引き上げ、子どもの扶養控除の縮小などが挙げられている。パーソル総合研究所の調査によると、基本給だけでは生活に足りないと考えるサラリーマンは60.8%に上る。

ゲストの「NewsPicks」副編集長、佐藤留美さんはこう指摘する。「昔は社員の暮らしに合わせて給与が設計されており、50代で給与がピークとなりました。しかし、いまは仕事の難易度や希少性に呼応して支払われます。残業を見込んでローンを組むべきではありません」

追い討ち掛ける教育費の上昇と固定資産税の負担

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