ジャニー喜多川の功績は認めるが褒め過ぎじゃないか・・・週刊文春の「セクハラ報道」触れたのは朝日新聞だけ

J-CASTテレビウォッチ / 2019年7月11日 16時29分

今週最大のニュースはジャニー喜多川が亡くなったことだろう。享年87。なにしろ、朝日新聞が1面で取り上げ、社会面でも彼のこれまでの功績を長々と書いたのだから。スポーツ紙は全紙、1面全部を使って報じた。「キムタク『ゆっくり休んでください』ジャニーさん天国へ」(日刊スポーツ)、「SMAP 嵐・・・帝国築いたアイドルの父 ジャニー喜多川さん逝く」(スポーツニッポン)など、最大限の賛辞を贈った。

残念ながら、週刊新潮も週刊文春も締め切りに間に合わず、誌面には載っていない。もしかすると、週刊誌嫌いだったジャニー喜多川が、両誌の歯ぎしりする日を選んで逝ったのかもしれない。

もちろん、彼が芸能界に果たした多大な功績を疑うわけではない。僧侶だった父が布教のため渡ったロスで生まれ、一度日本へ戻り、その後、ロスへ行って、米軍の一員として朝鮮戦争に派遣されるなど、波乱の青年時代を経験した。

日本に再び戻り、「ジャニーズ」を結成して、次々にスターを輩出し続けた彼の手腕は、戦後芸能史を語るうえで欠かせない重要なものだったと、私も思う。

だが、いくらなんでも、手放しでほめ過ぎるのではないか。誰しも、87年も生きていれば、他人に触れられたくない過去が一つや二つはある。私が読んだ限り、朝日新聞(朝日新聞DIGITAL7月10日)だけが、<1999年には所属タレントへのセクハラを「週刊文春」で報じられた。文春側を名誉毀損(きそん)で訴えた裁判では、損害賠償として計120万円の支払いを命じる判決が確定したが、セクハラについての記事の重要部分は真実と認定された>と、彼の陰の部分に触れていた。

週刊文春の記事を遡ること18年前、週刊現代にいた私が、ジャニー喜多川の"性癖"について報じた。その記事が出た後、ジャニーズ事務所は「講談社の雑誌には今後、うちの事務所のタレントは出さない」と通告し、社内は大騒ぎになった。

結局、社は、私を婦人倶楽部に急遽、異動させることで事務所側と和解した。まだ30代半ばだった私は、そんな講談社のやり方に嫌気がさして、本気で辞めようと考えた。相談した劇団四季の浅利慶太の助言で、辞めることを思いとどまったが、ジャニー喜多川の死を伝える新聞、テレビを見ていて、往時のことを思い出していた。

人は、棺を蓋いて事定まる。ジャニー喜多川の真の評価は、これから始まると思う。

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